飲みすぎた日の翌日は、何を食べればいい?

Culture 2020.01.06

年末から続くパーティシーズン。ちょっと飲みすぎてしまった人のために、二日酔いを緩和するための食事の大原則を紹介しよう。

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水分補給、脂肪ゼロ、ビタミン。二日酔い対策には何を食べたらいいのか? photo:iStock

昨夜もつい飲みすぎてしまったあなた。朝起きるとさっそく、身体と頭にそのしっぺ返しがきている。こういう時は、食事の摂り方が1日をすっきり過ごすためのカギになる。フランス栄養士会会員のフロランス・フーコに聞いた。

まず、次のことを覚えておこう。前日に摂取したアルコールは確かに液体だが、身体の水分補給にはならない。それどころか飲酒後は脱水状態になりやすい。二日酔いの朝に頭痛がするのはそのためだ。脳は水分が不足すると弾力性が失われ、頭痛が引き起こされる。したがって翌日は失われた水分を補給し、アルコールによる有害物を体内から除去するために、一日中こまめに水を飲むように心がけよう。

肝臓を休ませるために必要なこと。

食事についてはふたつのパターンがある。前日にかなり飲んでしまって二日酔いの症状がひどいと、もちろん食事をする気にもならない。そういう時は水だけを飲み、空腹を感じるようになるまで何も食べないほうがいい。

いっぽう、そこまで二日酔いがひどくない場合は、肝臓を休ませる食事を。「肝臓はアルコールを分解できる唯一の器官です。パーティの間中働いていた肝臓だけに、翌日は負担を軽くしてあげなくては」と栄養士のフーコは言う。

飲んだ日の翌日に野菜よりファストフードが食べたくなる人には気の毒だけれど、肝臓を休ませるには脂肪は禁物。理由は単純だ。「食物の消化には肝臓で生成される胆汁が必要です。脂肪を消化するには胆汁を多く分泌しなければなりません。肝臓を酷使しないために脂質は避けたほうが賢明です」。脂肪分の多い食事の後に待っているのは膨満感、ひどい時には吐き気。どちらを選ぶかはあなた次第だ。

デットクスメニューと蒸し料理。

さっそく朝食から、いつものオレンジジュースの代わりにレモン汁を加えたぬるめのお湯を飲んで、肝臓を労わろう。レモンには多くの効能があるが、なかでも「レモンに含まれるクエン酸には胆汁の生成を促進する働きがあります」とフーコは言う。さらにがんばれるなら、自家製ラディッシュジュースやアーティチョークジュースで、肝臓を「洗浄する」のもおすすめだ。

コップ1杯の水を飲んだ後は、毎朝飲んでいる温かい飲み物で水分をしっかり補給して。「紅茶には抗酸化物質が豊富に含まれ、細胞の再生を活性化し、身体の調子を整える効果があります。二日酔いの疲れを解消するには、緑茶と同じように、紅茶を一日中飲み続けるといいでしょう」とフーコはアドバイスする。では朝食のメニューはどうしたらいいのか。特別なものを食べる必要はない。最も重要なのは、ヴィエノワズリのような脂質を多く含む食べ物を避けることだ。

昼食のおすすめは蒸し野菜。「肉を食べたい場合は、白身の肉を蒸すかグリルしたものに」というのがフーコのおすすめ。それから乳製品を1品とフルーツを1品。

また、身から出た錆で、翌日の午後にはどうしても瞼が重くなるもの。飲んだ翌日が仕事なら、朝食時と昼食時に、オレンジやレモン、グレープフルーツを絞った柑橘系ジュースを飲んで、眠気覚ましに効くビタミンCをたっぷり摂取。静かに自宅で過ごすなら、眠くなったらばったり寝てしまおう。それでバチが当たったりはしないから。

texte:Ophélie Ostermann (madame.lefigaro.fr)

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