「リボンの騎士」ならぬ「リボンの男」が社会を変える!?

Culture 2020.03.28

勇気とユーモアが世の中を変える。

『リボンの男』

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山崎ナオコーラ著 河出書房新社刊 ¥1,485

子どもが日々発見する世界は、美しい驚きに満ちている。3歳のタロウと専業主夫の常雄を中心に描かれた物語に、世間が作った役割に囚われず、彼らの視線で生きられたらどんなに素敵だろうと思わせられる。いち家庭の営みは政治や環境問題に直結し、私たちは構造改革を余儀なくされるが、筆者は閉塞した社会に独特のユーモアで風穴を開ける。かつてジェンダーの壁を越えて勇気をくれた『リボンの騎士』のように、「リボンの男」は世の中を変えるかもしれない。

*「フィガロジャポン」2020年4月号より抜粋

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réalisation : JUNKO KUBODERA

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