エマ・コリン、ダイアナ妃を演じるプレッシャーに直面。

Culture 2021.01.01

ネットフリックスで配信中の「ザ・クラウン」シーズン4でダイアナ妃を演じるエマ・コリンは、イギリスの新聞「サンデー・タイムス」のインタビューで、自身の役とそれに伴うプレッシャーについて語った。

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ネットフリックスのドラマ「ザ・クラウン」でダイアナ妃を演じるエマ・コリン。(2020年3月2日、ロンドン)photo : Abaca

20年以上前、イギリスは王冠に光り輝く最も美しい宝石のひとつ、ダイアナ妃を失った。そして今日、ダイアナ妃はドラマシリーズ「ザ・クラウン」シーズン4に出演する24歳の若き女優、エマ・コリンによって蘇る。故ダイアナ妃を瓜ふたつに演じたエマは「サンデー・タイムス」に対し、途方もないプレッシャーを感じたと述べた。

「誰もがダイアナ妃と特別な繋がりを持っていますし、当初から周りの期待はものすごかったです」とエマはダイアナ妃とファンとの関係について語った。ダイアナ妃を演じるのは確かに大変な任務であり、エマが強く感じたように、人々の記憶に残るレガシーを背負うことになる。

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象徴的な役。

エマ・コリンはダイアナ妃に誇りに思ってもらえるような作品にしたいと述べ、また「奇妙かもしれないけれど、彼女をまるで知っているような気がするの」とも発言している。また、エマはダイアナ妃の過食症についても語った。「自分自身の経験を振り返ってみると、この種の自傷行為を経験したことはないものの、一般的なメンタルヘルスの問題は抱えた経験があります。物事に対処するのが辛い時や難局に直面した時には、暗闇をさまよいかねないものです」と述べた。「ダイアナ妃は愛する夫や家族がうまく機能せず、本来必要としていた愛や居心地のよさ、思いやりを受け取れずにいました。対処できない感情が積み重なり、病気になったことは、自己コントロールを取り戻す手段だったのです」

エマは、このドラマの役のために熱心に準備し、元秘書パトリック・ジェフソン氏などを通じてダイアナ妃について学んだと語った。ネットフリックスシリーズの歴史コンサルタントでもあったジェフソン氏のおかげで、若き女優はダイアナ妃の「喜びの感情」をよりよく理解した。「ジェフソン氏によれば彼女は元来、明るい性格だったそうです。王室に加わる直前までダイアナ妃はアールズ・コートでルームメイトと一緒に暮らしていました。ごく普通の女の子で、とても落ち着いた性格だったそうです」とエマは述べた。

「ザ・クラウン」の撮影中、エマ・コリンはダイアナ妃の思い出の残るウェディングドレスのレプリカを着用した。24歳の女優は、そのドレスのフィッティングについてイギリス版「ヴォーグ」に語った。「ウェディングドレスに初めて袖を通した時のシーンを撮影した際、ドレスがとても大きかったので10人がかりで着せてもらいました。ドレスを着て出ていくと、皆が静まり返りました。私がドラマの中で着たどの衣装よりも、ダイアナ妃そのものだったのです」と彼女は振り返った。「ザ・クラウン」シーズン4はかつてないほどにダイアナ妃を称えている。

texte : Solène Bonnet (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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