韓国ドラマ『サム、マイウェイ』が描く、若者たちの難しい人生。

Culture 2021.05.01

From Newsweek Japan

高校時代テコンドーの有力選手だった男(パク・ソジュン)と、アナウンサーになる夢を捨て切れない女(キム・ジウォン)。『サム、マイウェイ~恋の一発逆転~』は軽快なせりふの応酬で人生をリアルに描く。

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『サム、マイウェイ~恋の一発逆転~』©KBS MEDIA

文/佐藤結

幼なじみとして長年親しくしてきた「友達以上、恋人未満」な男女関係の行方を、軽快なせりふの応酬で見せるラブコメディー。なかなかうまくいかない人生を送る若者たちの生活がリアリティーたっぷりに描かれているのも見どころだ。

高校時代、テコンドーの有力選手として活躍したコ・ドンマン(パク・ソジュン)。現在はアルバイトをしながら暮らしているが、かつてのライバルと再会したことから格闘技選手としての再出発を決意する。

一方、彼の近所に住む幼なじみのチェ・エラ(キム・ジウォン)も、アナウンサーになるという夢を捨て切れないまま日々を送っていた。

 

脚本を手掛けたのは、次作『椿の花咲く頃』(2019年)で一躍注目を浴びたイム・サンチュン。

「自分が望む人生を生きることの難しさ」というテーマや、職場や恋愛関係の中で女性が直面するハラスメントといった現代社会への視点は、このドラマでも既に描かれている。

『梨泰院クラス』とも重なる真っすぐさを持ちながら、より人懐っこい魅力を感じさせる主人公ドンマンに扮したソジュン、テンポのいいせりふを繰り出すエラ役のジウォン、さらに彼らの親友カップルを演じたアン・ジェホンとソン・ハユンも含めた4人のチームワークがどこまでも爽快だ。

 

 

『サム、マイウェイ~恋の一発逆転~』(2017)
出演/パク・ソジュン、キム・ジウォン、アン・ジェホン

(※韓国を飛び出し、世界で支持を広げ続ける「進撃の韓流」――ニューズウィーク日本版5月4日/11日号「韓国ドラマ&映画50」特集より。ニューズウィーク日本版では、さまざまなジャンルの注目ドラマ20作品を取り上げています)

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