ダイアナ妃生誕60周年 ダイアナ妃像の３人の子と、その装いが意味するもの。

7月1日、ダイアナ妃の銅像が、2人の息子、ウィリアム王子とハリー王子によって除幕された。ケンジントン宮殿の庭園内にあるこの銅像は、ダイアナ妃の人生の重要な要素を反映している。

7月1日、ダイアナ妃像が除幕された。 photo : Getty Images

ハートの女王ことダイアナ妃は、ケンジントン宮殿のサンケン・ガーデンに永遠にその姿を残すことになった。ダイアナ妃が60歳の誕生日を迎えるはずだった7月1日、彼女の息子であるウィリアム王子とハリー王子によって、彼女の銅像が除幕された。

ダイアナ妃のブロンズ像は、３人の子どもに囲まれ、うち2人の子どもの肩に手を置いている。その姿は、装いとともに、ダイアナ妃の人生における大切な瞬間を表現している。

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人民のプリンセス

ダイアナ妃は、晩年特に力を入れた、その人道的な取り組みで知られた。彼女は自分の発言力とイメージを使って目的を果たすため、HIV/AIDSと闘う団体「ナショナル・エイズ・トラスト」のパトロンとなった。またアンゴラやボスニアでは、地雷で負傷した人々を訪ね、地雷の恐ろしさについて警告した。子どもたちの健康や教育に関する団体にも数十にわたり参加し、熱心に活動した。これらのシンボルが、彼女の銅像の横に立つ3人の子どもだ。

シンボリックな装い

 

The statue’s outfit reminds me of Princess Diana’s card for Christmas & New Years 1993.

Although the haircut looks later. pic.twitter.com/5CH1dqMFrU

— Gert's Royals (@Gertsroyals) July 1, 2021

 

ウィリアム王子とハリー王子が選んだ彫刻家イアン・ランク・ブロードリーは、わずかにデコルテラインが見えるプリーツが入ったブラウスにペンシルスカート、長方形のバックルのベルトを合わせたダイアナ妃を銅像にした。

この衣装は、1993年に送られたクリスマスカードに写るダイアナ妃の装いをイメージしているようだ。カードの写真でダイアナ妃は、当時11歳と9歳だった2人の息子に囲まれている。1年前にチャールズ皇太子と別居したダイアナが、自分ひとりの署名で送った初めてのクリスマスカードだった。

こうした全てのシンボルが、王室の純粋な財産である庭園に現れたのである。