暑い夏、リビドーに影響が出るのはなぜ?

Culture 2021.07.20

夏のロマンス...なんて言葉があるが、夏の暑さとリビドーは本当に関係しているのだろうか? セックスセラピストのクレール・アルキエが、暑さが欲望と性にどう影響するか説明してくれた。

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暑い時に、リビドーに影響が出るのはなぜ? photo:Getty Images

海、セックスと太陽......熱気がこもる中、慎みなく接近戦にふける人もいるかもしれないが、気温が高くなることが致命的な妨げになってしまう人もいる。

2019年6月にライフスタイルブランドClimsom(1)の依頼を受けてOpinion Wayが実施した調査によると、フランス人のほぼ2人に1人が体温の上昇が原因で、夏にリビドーが低下することを経験している。セックスセラピストのクレール・アルキエが、暑さがどのように欲望と肉体関係に影響するか説明してくれた。

—— 暑いときにリビドーが低下する、という調査結果は驚きでしたか?

いいえ、あまりに熱すぎると、汗をかくしベトベトします。汗をかくことで興奮する人もいるかもしれませんが、パートナーといちゃつきたくないという人もいます。セックスに努力が要求されるし、肌と肌をくっつけることでますます暑くなってしまうからです。

また、汗をかくことに対して、汚くてパートナーをうんざりさせてしまうというような意見も多いです。それがなければ私たちは暑い日にもセックスをしようとするかもしれません。つまり、一般的な環境が私たちの性欲や性的エネルギーに影響するということ。外は38度で、オフィスも地下鉄も冷房が効いておらず、耐えがたい会議があったら、家に帰ってもセックスする気分にはなれないと想像できます。

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——しかし私たちは夏にはよりセックスするものと考えてしまう......

その時期というのは、ヴァカンスや休息と同義です。休みの時には、いつもよりセックスする時間があります。太陽が照っていて日が長くなるのだから、外に出てアウトドアアクティビティをしたり、楽しい時間を友人やパートナーとともに過ごしたりすることが多くなります。性的な欲望が、普遍的な喜びとの関係から生じることを忘れてはいけません。

リラックスした状態で、自分の欲望を受け入れればリビドーを感じます。反対に、欲望に負けたり抵抗したりして罪悪感を感じると、それが親密さに反映されてしまう。さらに夏になると、身体との関係が変わり、薄着になったりする......などなど、性的エネルギーを養うということは総体的なものなのです。

——どうすればセックスライフと暑さを和解させられると思いますか?

まずは、快適な雰囲気を作ることです。シーツを交換したり、軽い素材のものを使ったり、水分をしっかり補給をしたり。暑い中、«セックスマラソン»にふけって記録を出したくはありません。逆に私たちは猛暑による無気力を利用して、より官能的な方法でゆっくりセックスをすることもできます。例えば、必ずしも挿入しなくても良いような愛し方をすることができます。また、霧吹きで遊びながらのアクティビティを楽しんだり、シャワーの下での親密な時間を作って、これまでの習慣を変えてみたりする良い機会でもあります。

——2019年の調査では、回答者の39%が「暑さでよく眠れないのでパートナーと寝室を別にする」ことを考えています。リビドーを高めるためには良い方法なのでしょうか?

ええ、別々に寝ることでエロティックなデートができますよ。会えないふたりが再会する喜びは欲望を刺激します。寝室が別々なら、暑さも和らぐのでよく眠れ、より愛を深めたいという気持ちになります。そうするとベッドでさらなる喜びを得ることができるでしょうね。

(1)ライフスタイルブランドClimsomのためにOpinion Wayが実施した調査。18歳以上のフランス人1013人のサンプルに基づく。

text:Mélodie Castan (madame.lefigaro.fr)

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