LA初、アートシーンを賑わすふたりのアーティストが
世界初の二人展を東京で開催中!
インタビュー
2008年春夏のプラダのキャンペーンのアートディレクションを担当して話題となり、最近では3.1 フィリップ リムに依頼されチャリティ企画のためにセレブ20人のポートレートを制作するなど、ファッション界からも注目されるアーティスト、ジェームス・ジーン。ロサンゼルス現代美術館(MOCA)で個展を開催したもっとも若いアーティストであり、キャンバスから壁、人の身体まで、あらゆる表現を追究して話題を集めるデイビッド・チョー。LAを拠点に活躍する彼らの世界初の二人展が、いま東京で開催されている。
対照的な作風のデイビッドとジェームス。実は、展覧会のタイトル『L.A. SECRET STUDIO: DAVID CHOE & JAMES JEAN』が示す通り、ふたりはLAにある巨大なスタジオをシェアしながら制作している。展覧会に合わせて来日したジェームスに話を聞いた。
「僕とデイビッドは長いつきあいで、お互いのことをよく知っているから、今回の展覧会のコンセプトについて、改めて話さなくても、自然にまとまっていったんです。ふたりとも今回の展覧会に向けて、オリジナル作品を描いています。日本の人たちにもきっと気に入ってもらえると思います」
ジェームス自身は、ドローイング10点と、カラフルで大きなペインティング3点を展示する。コンセプトを尋ねると、"romantic"と"obsessive(執拗な、度を越した)"だそう。
「自分のすべてを注ぎ込んで描いた作品です。世界ではいろいろなことが速いテンポで動いているけれど、アートを見るときは、時間をかけて、ディテールまでゆっくり味わい、楽しんでください!」
会場では、ふたりの作品のほか、ジェームスのブログでも公開されているように、バドミントンもできるほど(!)広大なスタジオの様子も紹介されたり、会場限定のアートグッズも販売されるなど、盛りだくさんな内容。LAのアートシーンの最先端を堪能できるはずだ。
1976年、ロサンゼルス生まれ。絵画からポスター、壁画、玩具、絵本、彫刻など、型にとらわれないワイルドで自由な作風が話題となり、数々の賞を受賞。世界中をヒッチハイクで旅した経験をもつ。
James Jean ジェームス・ジーン
1979年、台湾生まれ。NYの美術大学を卒業後にアイズナー賞(米国でもっとも権威のあるコミックの賞)7部門を受賞。絵画やコミック、広告などを手がけるほか、2008年春夏にはプラダとコラボレート、ファッション業界からも注目される。
開催中~11月14日
パルコファクトリー 渋谷パルコ パート1 6F
Tel 03-3477-5873
開)10時~21時
会期中無休
入場無料
http://www.secretstudio.info