犬山紙子がいま思うこと

【犬山紙子】求む、日本版ファブ5!

犬山紙子がいま思うこと

文:犬山紙子

私はネットフリックスの「クィア・アイ」がほんとーーに大好きです。ファブ5と呼ばれる最高にイケてるゲイ5人組による、変身したい人を変身させる番組。

こういう番組ってこれまではとにかくダメ出しの嵐、「あんたはだからダメなのよ」「そんなのはおブス」って否定するところからスタートすることが多く、なんで傷ついてたり、これから頑張ろうと思う人にそんなこというんだろうって私は辛くなって見れなかった派です。

昔は誰かが誰かにダメ出しされる姿がエンタメショーとして消費されていたけど、もうそれって全然笑えない。というか当時から全く笑えないんだけど。子どもにも絶対そんな教育方法したくない。

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© Christopher Smith/Netflix/Everett Collection/amanaimages

でも、この番組は全然違う!
ファブ5はカウンセラーのように応募者に寄り添って、その人の素敵なところをたくさん見つけてくれて、希望を聞いて。そこから彼らが持てる知恵をシェアして、時にはファブ5も一緒に考え悩み成長する。

で、本当に見た目だけじゃなくって人が変わったり成長する全ての事はこの手順が大切だよねと思ったんです。だって自分の魅力を知らずに魅力的になるなんて不可能。そして自分を好きになったり自分を肯定できないと人間変わるパワーもわかないですもの。でも自分を肯定するって実はすごく難しい。私は1981年生まれだけど、子供の頃から30歳あたりまでは自分のことを卑下しないといけない空気を日々感じてました、自分のこと好きって思ってる、自分のこと美しいって思ってるなんて口に出そうものなら嫌われちゃう。全ての人が美しいのに。

まずは自分の魅力を知って、そこから伸ばすところは伸ばして、成長する中で見えてきた治した方が良いなと思うところを人に手伝って貰いながら治していく。
頭ごなしに「それはダメだから治しなさい!」なんて言われて実際矯正したとしてもそんなもの身にならないですもんね。なぜこの勉強必要なんだっけって、必要性もわからず楽しいとも思わずにやった勉強や読んだ本の内容ぜーんぶ忘れてますもんね。ふふふ。

私は勝手に、シトウレイさんみたいな「思考する人」が日本版ファブ5やってくれないかな、そんなことを思ったのです。求む、日本版ファブ5!!私はすごい必要です。

texte:KAMIKO INUYAMA

犬山紙子

イラストレーター、エッセイスト。1981年、大阪府生まれ。2011年『負け美女 ルックスが仇になる』(マガジンハウス刊)にてデビュー。
日本テレビの「スッキリ」をはじめ、コメンテーターとしても活躍。2017年に1月に長女を出産。

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