TOMOE SHINOHARA MAKING

【篠原ともえ連載 Vol.6】 シカクい生地で"シャツ"をつくる。

TOMOE SHINOHARA MAKING

近年の衣装製作では、余り生地が出ないように四角い直線のパターンを導き出して作品を作っています。風に揺れる新作シャツを、写真家の井上佐由紀さんに撮影していただきました。

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生地として使ったのは2m50cmほど。袖のパターンは真四角で、カフス部分にギャザーを入れてヴォリュームを出します。リボンも大胆に布の幅たっぷりと使い、極力無駄が出ないようになど、制約があるからこそのシルエットの発見もあるのです。

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最初の段階では、デザイン画でシルエットや色のイメージを整理します。作る時にはシチュエーションに合っているか、そして着回しがきくかということも大事にしています。長く愛せるデザインは、近年のものづくりに欠かせない、SDGsにも繋がると思うのです。

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最近ではメーカーさんを通して、さまざまな生地をデザインに合わせてオーダーしています。こんなに沢山の種類があるので、生地選びは3日くらい悩むことも…。素材などを確かめてから、色を変更することもあります。

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オフィスの玄関にて。気軽なチュニックは、レギンスやスキニーにも合わせることもできて、レザージャケットを羽織ると全体のスタイリングが締まりリボンがさらにポイントになりますよね。どんな季節にも合いそうな淡いグレーを選んでみました。生地は少しウォッシュがかったコットンで。

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作品を届けていると、着てみたい、作ってみたい!という声が届いてきます。私自身もそんなシンプルな「自分だけの服を作りたい」という思いから昨年、約20年ぶりに母校の門をくぐりました。私が学び直したプログラムは、一枚の布からハサミを入れボディーに合わせてピンを打ち立体に仕上げていく“ドレーピング”という技術。習得にはやはり手を動かすことが一番ですね。文化服装学院ではファッション・オープンカレッジという生涯学習もあるので、サイトを見て自分に合った服作りのプログラムに参加してみても楽しいと思います。

私のオリジナルシャツは現時点で販売予定はありませんが、いつか皆さんにも届けられる日が来るかもしれません。これからも、自分流のサステイナビリティと向き合い洋服作りを丁寧に続けてゆきますね。

Tomoe Shinohara

1995年歌手デビュー。文化女子大学(現・文化学園)短期大学部服装学科デザイン専攻卒。歌手・ナレーター・女優活動を通じ、映画やドラマ、舞台、CMなどさまざまな分野で活躍。現在はイラストレーター、テキスタイルデザイナーなど企業ブランドとコラボレーションするほか、衣装デザイナーとしても松任谷由実コンサートツアー、嵐ドームコンサートやアーティストのステージ・ジャケット衣装を多数手がける。2020年、アートディレクター・池澤樹と共にクリエイティブスタジオ「STUDEO」を設立。
篠原ともえ公式サイト:www.tomoeshinohara.net
公式インスタグラム:www.instagram.com/tomoe_shinohara/

texte:TOMOE SHINOHARA, photo:SAYUKI INOUE

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