リウ・ウェンが語る、次世代のアジア人モデルのためにできること。

Fashion 2016.09.05

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アジア人として初のスーパーモデルという評価が高いリウ・ウェンは、自分の成功が次の世代のアジア人モデルに自信と勇気を与えることを願っているという。
ヴィクトリアズ・シークレットのショーに出演した最初のアジア人モデルとして知られ、エスティ ローダーの顔も務めるリウ・ウェンだが、自分のみならず他のアジア人モデルもファッションの世界で活躍するようになっていることに勇気付けられるという。
「それぞれのモデルの勤勉な努力によって、文化やジェンダーなど、自分たちの個性の一部をいちばん素敵な形で体現できていると思う」と、『The Edit』に対してリウ・ウェンはコメント。「私は“バタフライ効果”を信じているから、自分の小さな頑張りによって、東洋的なエッセンスが理解されることに少しでも貢献できればいいと願っているの」

中国湖南省生まれのリウ・ウェンは、少女時代にはファッションとの関わりはほとんどなかったというが、現在ではジゼル・ブンチェン、ミランダ・カー、カーリー・クロスなどと並ぶ、世界で最も高額の報酬を得るモデルとなり、インスタグラム上のフォロワー数は210万人にもおよぶ。その事実に、リウ・ウェン自身も少し驚いているようだ。
「1世紀前だったら、ひとつの文化圏から他の文化圏に何かが伝わるのには1年ぐらいを要したはずよ。それがいまなら、1分、もしかしたら1秒で、それまで全く知らなかったことにウエブやSNSを通じて触れることができる。世界中の人たちが、ただの比喩じゃなく、文字通り実際に隣り合わせている感じね」

今年のMETガラやカンヌ映画祭などのレッドカーペットでも、ファンの視線を奪ったリウ・ウェン。公の場では着飾ったグラマラスな姿を見せてくれるが、私生活ではリラックスしたアンサンブルが好みで、スニーカーに野球帽といったボーイッシュな服装でいることが多いとか。
「ファッションというものは、反逆を体現して成り立つこともあれば、伝統を厳格に守ることで成り立つことも、そのどちらもあるわね」と、自らになぞらえて持論を語っている。

©Cover Media/amanaimages

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