COLLECTION

2021/22 Autumn & Winter

Brand

Chloé

クロエ

ガブリエラ・ハーストによるサステイナブルなクロエ。

クロエは、創業者ギャビー・アギョンの生誕100周年を迎えた2021年3月3日、新クリエティブディレクター、ガブリエラ・ハーストによるデビューコレクションをデジタルで発表した。南米ウルグアイ出身のガブリエラは、2015年にニューヨークで自身のブランドを立ち上げ、昨年パリコレデビューを果たした44歳の注目デザイナー。プライベートではアメリカのメディアグループ、ハースト家の御曹司との間に3人の子どもを持つ。
約2カ月間で製作した2021年秋冬コレクションは、ギャビー・アギョンが愛したパリ左岸にオマージュを捧げた。1960年にギャビーがショーを開催した「ブラッスリー・リップ」や、夜のサンジェルマン・デ・プレを舞台に発表。ファーストルックは、カシミヤのポンチョにダウン素材をミックスした「パフチョ」。クロエの定番、ポンチョに温もりあふれる機能性を加えたキーアイテムだ。また、ウルグアイの大自然の中で育った彼女のルーツを感じさせる、マルチボーダーのニットドレスをはじめ、ジョーゼットのシルクドレスや、シアリング(刈りこんだ羊毛)のコートなど、都会的なリラックスウエアを披露した。
サステイナビリティにもこだわり、コレクション全体で使用したカシミヤニットの80%はリサイクル素材、シルクの50%以上は有機農場で生産されたものだ。オーガニックデニムも使い、バッグの裏地には天然リネンをあしらった。またオランダの非営利団体「シェルタースーツ ファウンデーション」の協力を仰いだ特別なピースが誕生。クロエの過去のコレクション生地を使い、ホームレスの身体を包み込む「シェルタースーツ」やバックパックを製作し、社会的なメッセージも発信した。

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photos:Imaxtree, texte:MAKI SHIBATA

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