15人の目利きが選ぶ、新旧のいいモノ案内。#12 エディター愛甲まみの理想が詰まったメンズスカーフ。

Fashion 2017.08.09

ファッション好きな目利きの15人に、永年愛用してきた昔からの名品と、この秋冬狙っている新作アイテムを聞きました。

ファッションエディターの愛甲まみさんが選んだアイテムは、スカーフとバッグ! 愛甲さんがやっと見つけた、エフォートレスなスカーフとは? そして、ターコイズブルーに惹かれる理由とは?

【昔ながらの名品】サンローランのバンダナ柄スカーフ

スカーフがずっと苦手です。キメ過ぎてるように見えず、でもかっこ悪くなく、さりげなくサマになっていたいのにその塩梅がよく分からない。

バンダナが昔から好きです。派手なようでいて空気のような存在というか、意外にどんなものにも合わせられる安定感。

170720-old-aiko.jpg

自分にとっての苦手と好きが合体したバンダナ柄スカーフは、エディ・スリマンが手掛けていたころのサンローランのメンズ物。ひと目見た途端、値段知らんけど欲しい! と思いました。

薄手のカシミヤシルク地なので、スカーフにありがちなツヤとかハリがなく、ご立派感が苦手な自分には、このクッタリしたテクスチャーがなんとも心地いい。

そんなわけで鼻息荒くブティックに駆け込んだのですが、ナメてました熱烈なファン男子の初動の敏速さを。

情報を得たのは早かったハズなのに、ソールドアウトで諦めること2度。キャンセルが出たとの知らせを受けて伊勢丹のメンズ館で受け取ったときは、敗者復活戦でかろうじて勝ち残った気分でした。

それから数年経ちますが、未だまったく飽きる予感なし。これからの人生も適度な距離を保ちつつ、いつでも手の届くところに居てほしいです。

【新名品】セリーヌのクラスプ ショルダーバッグ

口金付きのソリッドなハンドバッグは、母から譲り受けたものを毎日持ち歩いていたころもあったくらい、思い起こせば好きなタイプだったのに、いつのまにかカジュアルなショルダーやトートタイプばかり使うようになって、脳内選択肢からもすっかり消えていました。

170720-new-aiko.jpgバッグ「クラスプ ナチュラルカーフスキン ミニ」(W23×H20×D3cm)¥243,000/セリーヌ(セリーヌ ジャパン)

前シーズン、セリーヌから「クラスプ」が登場したときは懐かしい気持ちの方が強かったのですが、今季の新色となるこの鮮烈なブルーを見たとき、自分でも意外なくらい高揚しました。

もともとターコイズブルーは大好きでインディアンジュエリーを普段から愛用していたりはしましたが、それにも通じる、スタイリングに喝を入れてくれるような頼もしさを、このバッグにも感じて。

端正かつ大胆……自分がいつも惹かれるセリーヌのクリエーションが放つ魅力を、この小さなアイテムも体現しているように思います。

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愛甲まみ/MAMI AIKO
フィガロのコントリビューティング・エディター
好きなものは、泡の出る飲み物。苦手なものは、跳ねる生き物。
●問い合わせ先:
セリーヌ ジャパン
tel:03-5414-1401
www.celine.com

photos : JOHN CHAN

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