パリ発信のデイリーウエア、Uniqlo Uの秋冬コレクション。

Fashion 2019.08.22

2019年秋冬コレクションで7シーズン目を迎えるUniqlo U(ユニクロユー)。クリストフ・ルメール率いる信頼のデザインチームとともにクリエイトするコレクションは、パリのR&D(リサーチ&ディベロップメント)センターから生まれる。去る6月、デザイナー自らがクリエイションの場を案内し、コレクションについて語ってくれた。

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パリの中心地にあるユニクロのR&Dセンター。クリストフ・ルメールが信頼する20人ほどのスタッフが働く、明るくクリーンな仕事場だ。

2015年秋冬の「ユニクロアンドルメール」から始まった、ユニクロと「LEMAIRE」ブランドのコラボレーション。2シーズン続いた好評のコレクションは、すぐにより緊密な協力関係に発展した。それが、Uniqlo U。2019年秋冬コレクションで7シーズンを数える。「ユニクロの哲学であるLifeWearに新たな考え方を加え、プラスアルファの何かを作ることに興味があった」と語るルメール。「ユニクロのDNAは、民主的で普遍的、価格を押さえた上質でスタイルのあるLifeWear。それをふまえ、色や素材、パターンなどで、ベーシック以上の何かをもたらすことが、Uniqlo Uのコンセプトです」

毎日着る服だからこそ、シンプルで上質なものをという考えが貫かれている。「ユニクロとの仕事でエキサイティングなのは、クオリティへの姿勢。ワンシーズンで終わらないベーシック、良質でいい服を提案する、ファストファッションとはまったく違う姿勢です。R&Dセンターは素材やデザインを自由にクリエイションするラボの役割も果たし、Uniqlo Uから、コアコレクションに取り入れられていくアイテムもあります」

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クリストフ・ルメールのチームには、さまざまな国籍とバックグラウンドのスタッフが集まる。

注目の新コレクションは、立体的なシャーリング地や表情のある温かなフリース、ホールガーメント技術を駆使した3Dニット、ブロックテックなど、ユニクロ独自の素材を駆使した上質な日常着集だ。

ルメールは言う。「インスピレーション源は、大橋歩の60〜70年代のイラストや、エリック・ロメールの映画『愛の昼下がり』。ブーツカットの短めのパンツとセカンドスキンのようなセーターなど、68年の学生運動の頃のパリの学生たちのシックです」

裾広がりのスリムなシルエットから、ワイドなフレアパンツ、丸みのあるワイドシルエットのカーブパンツまで、パンツのバリエーションも豊かだ。マリンブルーや、茶やベージュのシックな色合いに、オレンジ、グリーン、プラムなどの差し色が目を引く。また、人気のブロックテックには今シーズン、チェックが登場。タイムレスなステンカラーコートに、ユニクロらしいスパイスが加わった。

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コレクション作りの展示パネルには、イラストや色見本が。

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R&Dセンターにずらりとルックを並べた展示会。

上質なデイリーウエアがそろう2019年秋冬コレクション。

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