【シャネル14】パンクな魂が宿る、オートクチュール。
シャネルの魅力にクローズアップ
7月7日、日本時間の19時にシャネルは公式ウェブサイトとSNSを通じて、2020/21年 秋冬オートクチュール コレクションを発表した。
最新コレクションの発表に先駆けて公開された、映画監督ロイック・プリジェントが手がけるティーザームービーも話題になっていたシャネル。その作品では、新作発表を目前に控え、アトリエで忙しく立ち働くヴィルジニー・ヴィアールや職人たちの姿を捉えた貴重な映像が楽しむことができる。そして先日、ついに発表された2020/21年 秋冬オートクチュール コレクションは、贅を尽くした手仕事が際立つ、パンクなプリンセスのスピリットが息づく仕上がりに。
多彩な糸を織り込み、卓越したサヴォアフェールを体現するメゾンのアイコンであるツイード。スパンコールやストラス、ストーン、ビーズで装飾されたツイードはルサージュやモンテックスなどシャネルの刺繍を手がける、すべてのメティエダールアトリエをはじめ、ルマリエやゴッサンスの技が集結することで完成する。
「私が想像したのは、夜明けに『ル パラス』から出てくるパンクなプリンセスでした。それは、タフタのドレスを纏い、ボリュームのあるヘアスタイルと、フェザーやたくさんのジュエリーを身に着けた女性。今回のコレクションは、ガブリエル・シャネルというよりもカール・ラガーフェルドからインスピレーションを得ています。カールならきっと非常に洗練されて、美しくドレスアップしながら、同時にどこかエキセントリックな魅力を放つ女性たちと一緒に『ル パラス』に繰り出していたことでしょう」と、ヴィルジニーは語っている。
Look 1 photo : MIKAEL JANSSON ©CHANEL
Look 2 photo : MIKAEL JANSSON ©CHANEL
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その彼女の世界観を伝える2020/21年 秋冬オートクチュール コレクションのムービーとビジュアルを手がけたのは、スウェーデン出身の人気ファッションフォトグラファー、ミカエル・ヤンソン。そこにはエレガントな美しさと強い個性が共存する女性たちの姿が描き出されている。ヴィルジニーは、「私は、このように前回とは正反対の方向性を打ち出すことが好きです。今回は複雑な洗練性というものを追及しました。私にとってオートクチュールは、その存在そのものがロマンティックです。これらのシルエットひとつひとつに深い愛が込められています」とコメントしている。
Look 4 photo : MIKAEL JANSSON ©CHANEL
Look 5 photo : MIKAEL JANSSON ©CHANEL
Look 10 photo : MIKAEL JANSSON ©CHANEL
Look 13 photo : MIKAEL JANSSON ©CHANEL
Look 20 photo : MIKAEL JANSSON ©CHANEL
Look 30 photo : MIKAEL JANSSON ©CHANEL
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texte : TOMOKO KAWAKAMI, graphisme du titre : SANKAKUSHA