リラックスできる、日本茶の秘密。
caoの心の育て方。
さまざまなものとのコミュニケーションが得意なcaoさんによる連載。毎回いろいろなテーマでお届け中。今月は麹や米など“日本オリジナルの食”についてのお話です。今週は彩変わるお茶のお話。
本日発売の「フィガロジャポン」12月号では日本酒特集も。併せてお楽しみください!
1回目:日本の食にフィーチャー、日本酒にまつわる粋なお話。
2回目:ときには快眠をサポートする、味噌のお話。
今月は、“日本オリジナルの食”とワードをいただいてから、知っている人から知らない人まで、たくさんの顔が次から次へとパラパラ漫画のように浮かびます。
きっと“日本オリジナルの食”になんらかで関わっている方々なのだろう。
おかしくてニヤニヤがとまらんっ。
ぷぷっ
マスクがカバーしてくれるっしょっ、とニヤニヤ全開でいたら
その緩んだ顔バレていますよ、しっかりしてくださいと注意をいただきました。
しっかりしてくださいって……
な、何よ??
フンッ、わけがわからん!!
みなさん、マスクをしていても表情はバレますよ!
ご注意くださいね。
さて、“日本オリジナルの食”に思いを寄せて、3回目の今週は“日本茶”です。
日本茶と大きくくくりましたが、製法や加工の違いで、煎茶、玉露、抹茶、かぶせ茶、番茶、ほうじ茶、釜炒り茶、玄米茶など、たくさんの日本茶「みどりの茶葉」の緑茶がたくさんありますね。
みなさんがお好きなお茶はどれでしょうか。
わたしはどんなお茶も好き。
ん~、お知り合いのあの方が入れてくださったお茶が好き、なのかもしれません。
何となくしんどくなった時、お茶が飲みたいと言って、雪崩れ込むように伺うことがあります。
そして大抵、そのあと丸一日身体を置くんですよね。
あの方の声と、あの方が入れてくださったお茶で全身メンテナンス状態。
お茶の香りはヒーリング効果もありますから
このお茶は朝に、憑かれ⁉ 違う、疲れている時に、休日に、といいなぁと思うお茶を見つけてみるのも楽しいですよ。
命あるモノは、そのモノに触れるものによって形も、纏う装う彩りも変わり、香りも変わる。
先に“日本オリジナルの食”でつぶやいてみた日本酒も、お味噌も、そしてお茶もそう。
「caoの心の育て方。」では、纏う装う彩りをブツブツと、勝手にですよ、勝手に文字にしてみます。
いつも燃焼しきれない未熟な文字ですが、よろしくお願いします。
---fadeinpager---
茶摘みの頃の若葉のお茶は、風に揺られるたびにコロコロと彩りが変わり、茶畑はカラフルで天女の羽衣のように透明。
茶葉が摘まれると、摘む人や物によって彩りが透明ではなくなるの。
この時期の茶畑は、幼稚園で園児が遊んでいるかのように明るく賑やかな感じ。
雨が降っている時に茶摘みはしないだろうけど、園児が外に出られなくて、室内からお外を見ていて室内で遊んでいる音が漏れ聞こえてくるような感じ。
音が弾け飛ぶ
かわいい
お茶になるまで、たくさんの工程でどんな作り方をしても、大抵は彩りが結晶に固まり、小さな彩りの粒かのように茶葉に収まる。
そして、その茶葉にお湯が注がれる時、お水や、お茶を入れる方と触れて、彩りが色を変えて広がる。
飲み手が湯飲みを手にした時、さらに彩りは色を変える。
この彩りは肌から、鼻からと身体になじむ。
これがヒーリング効果になるのかな。
煎茶ひとつでもたくさんの銘柄がありますから、のんびりとお茶でもいかがでしょうか。
製法、加工の違いで、お茶の彩りも個性があるからその違いも楽しんでみてね!
【関連記事】
ときには快眠をサポートする、味噌のお話。
日本の食にフィーチャー、日本酒にまつわる粋なお話。
江戸の食文化と料理、再発見。
お米の粒で、元気をチャージ。
illustration : MARIKO ENOMOTO