2015年 やぎ座の運勢(年運) - 石井ゆかりの星占い

情緒ある文体でつづられる12星座占いが大人気の石井ゆかりさんによる星占い。
「フィガロジャポン」本誌(毎号20日発売)で好評の星占い「星の伝言板」を2018年の12月分まで掲載。2019年1月以降は、「フィガロジャポン」本誌をご覧ください。
毎月1日に更新、石井ゆかりさんによる連載コラム「石井ゆかりの伝言コラム」はこちらから。

2015年の星占い

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やぎ座   12.22 - 01.19

ある世界の「専門家」になるための、長い旅のような、重厚なプロセス。

子どものころには何のことだかわからなかったのに、大人になって自然にわかった、ということはあるでしょうか。子ども向けの文学作品などを大人になって読み返すと、「これは、子どもにはわからないだろうな」という思想やディテールを発見して、苦笑いしたくなることがあります。子どもと大人、というほど大きな差でなくとも「10年前の自分ではわからなかった」ことが、今ならちゃんと引き受けられるのではないでしょうか。2015年の山羊座の人々は、そうした「今だからわかること」「今の自分だからできること」の世界へ大きく踏み出します。そこでは「やり直し」や「再構築」のような、過去に一度通った道をもう一度辿り直すようなプロセスも発生するでしょう。「十分わかっている」と思っている知的分野を、初心にかえって研究し直す人もいるかもしれません。「温故知新」を地で行くような研鑚を通して、貴方は徐々に、新しい実力を身につけます。テレビなどで「知識人」「専門家」として紹介される人々は、そうなるまでの長いプロセスを踏んでいます。2015年の山羊座の人々が分け入るのは、ある意味、そうした「専門家」になるまでの重厚なプロセスなのです。

12.22-1.2 生まれの貴方

秘密の海に深く潜り、真実の宝物を引き上げる年。

深く海に潜って、沈没船の財宝や長い時間かけて育まれた真珠を獲ってくるような年です。心の奥底にあるものについて「よく自覚し、把握している」という人はなかなかいません。自分のことはよくわかっているようでわからないものですが、その一因に「できれば、知りたくない」という気持ちがあります。誰の中にも弱さや醜さが潜んでいますが、プライドがそれらを念入りに隠してしまうのです。隠した状態で幸せでいられればいいのですが、本人から無視された弱さや醜さは、思いがけない形でモンスターのように「出現」し、当の本人を困らせることも珍しくありません。貴方を長年、不思議な力で困らせてきたそんなモンスターを、2015年にきちんと鎮めることができるのです。押さえつけたり打ち負かしたりするのではなく、時間をかけて手なずけて、これからは自分の邪魔をするのではなく、自分と一緒に生きてくれるように説得するのが、その正しい方法です。「先生」と呼ばれるような人や、貴方に強い好意を抱いている人が、説得の手助けをしてくれるでしょう。愛に追い風が吹くのは3月後半、5月上旬から中旬、7月後半、10月です。9月下旬、居場所が「定まる」感じがあるかもしれません。

1.3-1.12 生まれの貴方

託される「贈り物」の重み。年の後半に起つ、冒険の旅。

2015年の前半、誰かから素晴らしい贈り物を受け取ることになるかもしれません。この「贈り物」は、普通の「贈り物」とは少々、事情が違います。一般的な贈り物は、自分のお小遣いの中から、できる範囲でちょっと贈るものです。でも、貴方がこの時期受け取る贈り物は、相手の人生の重みがぎゅっと詰まったような、あるいは相手の夢や希望を託されるような、そんな贈り物なのです。「贈り物」というよりは、リレーのバトンのようなもの、と言う方がぴったりくるかもしれません。貴方はそのバトンを預かって、確かに活かしたまま、次の人に手渡す役割を担うのです。誰しも「ひとりではできないこと」がありますが、この時期の貴方は人から大いに支援を受け、サポートしてもらって前に進むことになります。3月から4月、いつも見ている景色が激変する気配があります。1、2年前から居場所がぐらぐらしていた人は、不安定さがここである地平に辿り着くことになります。「変化が完了」するようなタイミングです。9月から11月にかけては、遠く旅に出ることになりそうです。勉強に打ち込んで大いに成果を出す人もいるでしょう。愛に追い風が吹くのは3月末から4月頭、5月後半、10月下旬です。

1.13-1.19 生まれの貴方

経済の「流れ」を捉え、長期的なミッションを計画できる時。

2015年1月、そして6月から8月は、経済的な動きの大きい時です。パートナーや関わる人々の経済状態が好転し、それに伴って貴方自身の財布の中身も変化していくような時期となっています。自分は自分、人は人、といったガチガチした線引きを取り払い、長い目で経済的な流れを捉えると、力をうまく環流させることができるでしょう。お金や財をスタティックな「もの」として捉えず、物事を動かす流れとして捉えられる時だと思います。3月下旬、少々不思議なコミュニケーションが発生し、今までどうしても理解できずにいたことがようやくわかったり、伝えられずにいたことを伝えたりすることができるかもしれません。「ええっ、そんなふうに思っていたんだ!」とお互いに喜びを伴って驚き合うような場面もありそうです。6月から9月にかけては、非常に視野が広くなる時期でもあります。現実的な長期計画を立てるとともに、それに賛同してくれる少数精鋭の仲間に恵まれるでしょう。11月末から翌年2月にかけては、長旅に出ることになるかもしれません。この旅を通して、自分の立つべき社会的ポジションを見いだせる可能性もあります。愛に追い風が吹くのは4月前半、5月下旬から6月頭、11月上旬です。

3つの ターニングポイント

2015.03.17

2010年ごろからの「隠された財宝」を掘り起こすような活動が、最終的な段階を迎えます。この間、居場所が激変したり、熱い野望を抱いたり、大きな力を用いる立場に立ったりした人も多かったでしょう。「その結果、辿り着く場所」が見えてきます。

2015.08.11

木星が「旅、冒険、専門的な学問」を象徴する場所に入っていきます。ここから2016年にかけて、遠く旅に出る人も少なくないでしょう。長期出張や留学など、時間をかけて未知の世界を探検することで、専門分野を大きく開拓できそうです。「師」を得る人も。

2015.09.18

山羊座の支配星である土星が、蠍座から射手座へと居を移します。土星はその人が取り組むべき長期的なテーマや問題意識を司る星ですが、ここから2年半ほどをかけて、貴方は自分自身の「過去」と向き合うことになるかもしれません。心の旅の始まりです。
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12星座別占い

Horoscope : Ishii yukari / Illustlation : Chihiro Yoshii

石井ゆかりプロフィール

ライター。星占いの記事やエッセイなどを執筆。『12星座シリーズ』(WAVE出版刊)は120万部を超えるベストセラーに。『3年の星占い(全12冊)2018-2020』(文響社刊)も発売中。主宰WEBサイトは『筋トレ』http://st.sakura.ne.jp/~iyukari

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