#思い出スイーツベスト4

子供のころから食べ続けていたフランスの味。

特集

フィガロジャポン12月号「マイスイーツメモリー」では、シシド・カフカさん、オニール八菜さん、横澤夏子さん、平松洋子さんの4人の大好きな思い出の味と、その味にまつわるエピソードを紹介中。madameFIGARO.jpでも、甘いものラバーたちに思い出のスイーツを教えてもらいました! ブログ「パリ街歩き、おいしい寄り道。」を連載中のフードライター、川村明子さんの“スイーツメモリー”は?

いつも身近にあったフランス菓子。

あんこが苦手で、和菓子はみたらし団子と芋ようかん以外ほとんど興味のない私は、甘いものといえば洋菓子でした。子供の頃にいちばん食べたケーキは、パリに本店のあるルノートルのミルフィーユ。パティスリー併設のブーランジュリーでいつも買っていたパン・オ・レザンと合わせて、生涯いつでも思い出せる味だろうと思います。我が家で年の瀬の定番だった鴫立亭のりんごの薄焼きパイ”カレオポンム”も、繰り返し食べた味。お菓子作りを始めたきっかけは中学1年の家庭科で作ったマドレーヌ。中学生の頃よく焼きました。思い返せば、私のスイーツの原点はフランス菓子だったようです。

ルノートルのミルフィール
小学校2年生くらいの頃、近所のスーパーがリニューアルオープンし、そこにパリの老舗、ルノートルが入りました。少しオレンジがかった照明と、木枠に、温かみのあるベージュが基調の店内は、外国の香りがして好きでした。渡仏し、パリで最初に住んだアパートは偶然にも、ルノートル本店から150mほどのところ。その後引っ越したいまもやはりすぐ近くに住んでいます。たまにふと食べたくなってミルフィーユを一つだけ夕方に買いに行くことがあるんです。味はずっと変わらず昔のまま。いまはもう東京にお店がないので、家族もパリに来ると食べています。ルノートルのミルフィーユは、間違いなく私が人生でいちばん食べているケーキです。

ルノートルのパン・オ・レザン
ミルフィーユと並んでよく食べていたパン・オ・レザン。初めて本店を訪れたときに、子供の頃からずっと食べていたぶどうパン(とうちでは呼んでいた)が同じ姿で並んでいるのを見つけ、買って食べてみると、見かけだけではなく味も同じ。日本で食べていたあれは本物だったんだ! と感動したことを覚えています。今回久しぶりに買ったら、生地も味も見かけも変わっていました。

茅ヶ崎・鴫立亭のカレオポンム
年の瀬も押し迫るころ、家族ぐるみで付き合いのあった家がいつも届けてくれていたうすーくスライスされたりんごのパイ。なのでお店に行ったことはないのです。年に一度の味でした。薄くておいしくて、みんなでペロッと食べてしまうので2箱買ってきてくれていました。パリで薄焼きりんごのパイが食べたいときは、メゾン・ピシャールで買っています。
photo:SHINSUKE SATO

マドレーヌ
中学1年の調理実習で初めて作ったマドレーヌ。焼き上がりの匂いにあまりにうっとりし、“将来子供を産んだら、おやつに作ってあげたい。この匂いでおうちを満たしたい”と夢見て、それから家でお菓子を焼くようになりました。思い出の味はフランスの粉だとどうにも違う味になり、パリでは作らなくなってしまったのですが、たまに買うのは9区にあるLaurent Favre-Motのもの。写真は6人前の巨大サイズ。卵の風味がいっぱいでレモンの効いたアイシングのしゃりっとした食感がおいしいです。

川村明子

フードライター
1998年3月渡仏。ル・コルドン・ブルー・パリにて料理・製菓コースを修了。
台所に立つ時間がとても大事で、大切な人たちと食卓を囲むことをこよなく愛する。オペラ座でのバレエ鑑賞、朝の光とマルシェ、黄昏時にセーヌ川の橋から眺める風景、夜の灯りetc.。パリの魅力的な日常を、日々満喫。
Instagram:@mlleakiko、朝ごはんブログ「mes petits-déjeuners」も随時更新中。

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