鴨バーガーに和食屋のラーメン、京都のカジュアルランチ6選。

和素材の出汁を使ったラーメンや鴨バーガーなど、カジュアルランチにも京都イズムが。
趣向を凝らした料理を手軽に食べられると、地元っ子からお墨付き。

01.イタリアンバルが提案、昼限定の鴨バーガー。

イル ラーゴ

バンズまでおいしい「鴨バーガー」￥1,000

軽食やチケーティ（小皿料理）をお供に、昼からちょい飲みできるのがうれしい。トルティーヤで具材を挟んだピアティーナは、ヴェネト地方で人気のファストフード。「生ハムとモッツァレラのピアティーナ」￥700　

小皿料理をつまみに立ち飲みを楽しる、ヴェネチアスタイルのバーカロがリニューアル。ランチはハンバーガーを供するようになって話題に。なかでも鴨100％のハンバーガーは、牛肉よりも深みのあるおいしさと評判。オーブンで焼き上げた肉汁あふれる鴨肉の旨味をダイレクトに感じられるよう、ケチャップを使わず、塩とオリーブオイル、マヨネーズ、少量のマスタードで味付け。粗挽きの肉々しい食感がたまらない！

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02.毎日でも通いたくなる、ほっと優しいアジアごはん。

アジア料理 たけふさ

鶏肉のフォーに揚げ物となます、牛乳プリンが付いたランチセット¥1,000。この日の揚げ物は、コブミカンが香る唐揚げとタイ風さつま揚げ。ほかに、おかず3品とご飯のワンプレートランチ¥1,000も。

祇園の歓楽街にひっそりと佇むこの店では、ベトナムを中心にタイや韓国など、アジア各地の料理を提供。辛さや刺激を控えめに作られた優しい味わいが、心と身体を癒やしてくれる。人気の「鶏肉のフォー」も、鶏ガラと香味野菜の出汁を使ったあっさり味。ニョクマムや唐辛子を加えたり、レモンを搾ったり、味の変化まで楽しみながらいただきたい。ランチメニューは、フォーに揚げ物とデザートが付いたセットやワンプレートランチなど、ボリューム抜群でコスパがいいのも魅力だ。

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03.ボリューム満点ステーキを、パリのカフェスタイルで。

オー ディスコ

180g超えで大ボリュームのステーキ。脂がしつこくないランプ肉を使用し、噛むほどに旨味を感じられる。気軽にアラカルトをオーダーできるのもうれしい。サラダとパンが付いた「AUSステーキとポテトフライ」￥920

一日中飲んで食べられることで人気のカフェビストロが移転オープンし、新たにランチセットが登場した。名物のステーキは塩胡椒のみの味付けで、表面をバターでカリッと焼き上げてミディアムレアに。たっぷりのポテトフライとマスタードを添えた、パリのカフェスタイルで提供される。そのほか、ガレットやシャルキュトリーをメインにしたセットなど、軽めからしっかり系まで幅広いランチメニューを用意。通し営業なので、ランチタイムを逃した時にも心強い一軒だ。

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04.人気和食店のラーメンは、和素材の使い方が秀逸！

リヴァー ラーメン

麵の上にのった白ネギと白菜が、スープの塩気を和らげる絶妙なバランス。トッピングの花かつおは追いがつお的にスープに浸してもいいが、麵に絡めていただけば、カツオの旨味がより強くなる。「ラーメンこはく」￥900　

左：実山椒がピリリと利いた「ふたくちカレー」￥500　
右：山椒塩がかかった「唐揚げ」￥250

予約の取れない店として知られる食堂おがわが、ラーメン店をスタート。和食の名店が手がけると聞くと、あっさり和風のラーメンを想像しがちだが、ユズやカツオなど、和の素材を隠し味や風味付けに使って、記憶に残るしっかりとした味わいに仕上げた。「こはく」は、鶏ガラの出汁に昆布やカツオの和出汁を合わせた奥行きのあるスープにユズの香りが爽やか。鶏ガラと豚骨のダブル出汁に白味噌を加えた「しろ」も評判で、それぞれつけ麺も選べる。人気メニューの山椒が香る唐揚げもオーダーしたい。

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05.イタリアンの料理人による、しっとり大人のナポリタン。

プルスト カフェ

自家製粒マスタードも名脇役。デミグラスソースで深みを増したナポリタン「カスタニーノ」￥1,100　

15時までは、パスタにプラス￥500で前菜、本日のドルチェ、ドリンクが付く。この日は、イチジクケーキ、メロンかき氷、ミルクジェラート。

高野にあった人気イタリアンが移転して、カフェに変身。カレーを始めたいし、自家焙煎のコーヒーもゆっくりと楽しんでもらいたいと、あえてイタリアンとは名乗らず再スタートを切ったのだそう。とはいえ、店主自らベーコンやハム、パン、ケチャップまで作ってしまうこだわりぶりで、ランチタイムの絶品パスタが評判だ。特にデミグラスソースを使った大人のナポリタン「カスタニーノ」は、前身の店からのファンも多く、喫茶店のナポリタンとはまったく異なる洗練された味が楽しめる一品だ。

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06.季節の韓国料理を、伝統茶といただく和みの時間。

寺町 李青

もち米でなく、うるち米を使った餅は、煮崩れず食感もいい。カツオの出汁が利いたスープは、飲み干したくなるほどあっさり。「トック」￥1,100　

上奥：卵や牛乳は使用せず、15種類以上の穀物やナッツを使った「禅食ケーキ」￥500
上：13種類以上の韓方をブレンドして作るお茶は、ナツメや松の実など具材も栄養満点。レンゲですくっていただきたい。「韓方茶」￥700

出町柳にある、韓国カフェの2号店。土蔵造りの建物を改装した店内に、朝鮮王朝時代の調度品や北欧家具、日本の工芸品など、さまざまなテイストがミックスされ、オーナーのセンスのよさが伝わってくる。メニューは、韓国の伝統茶や韓方茶に加えて、独自にアレンジされた韓国料理や薬膳スイーツなど。秋冬限定でいただける韓国雑煮の「トック」は、カツオ出汁ベースの醤油味に、キノコやネギ、海苔の具材がのった優しい味わい。うどんを食べているようにあっさりといただける。そのほか、キムチの入った黒毛和牛カルビサンドも人気だ。

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※『フィガロジャポン』12月号より抜粋