マルシェで買った食材で、スパイシーベイクドポテト。
ホームパーティレシピ 2019.03.29
先週から、フランスのボルドーに1ヶ月の予定で滞在しています。
ボルドーは、観光はもちろん、2013年にメドックマラソン(ワインを飲みながらフルマラソン)に参加したり、田崎真也ワインサロン主催・ボルドーワイン研修のため、足を運んだことのある街です。帰国後もボルドー関連のお仕事をいただくなど、密かにご縁を感じています。
到着して早速、地元のマルシェ「Marché des Capucins」に足を運んでみました。眩しいほどカラフルな色とりどりの野菜たち、見たことのない形のチーズ、ここでしか手に入らない地元のワイン、フォアグラを詰めたドライイチジク……
フランス食材はもちろん、スペインバル、モロッコ食材店、スパイス屋さん、チュニジア食材店、生牡蠣屋。バライティに富んだ食材が並び、フランス南西部に位置するボルドーらしさが随所に出ている魅力的な市場です。
この日は、市場内にあるスペインバルのカウンターでピンチョスをいただいた後、モロッコ料理のカウンターでミントティーをテイクアウトしました。
日本では扱ったことのない艶やかな紫色をしたジャガイモと、春の小さな新ジャガイモを見つけたので、タイムも購入し、バターと一緒にオーブンで焼いてみました。
紫色のジャガイモはメークインより粘り気が少なく、ホクホク感もあまりない印象でした。皮が薄くて柔らかな新ジャガイモは、口の中で皮がパリッと弾け、ホクホクに焼きあがりました。オーブンでじっくりと火を入れることで、ジャガイモ本来の旨みを引き出すことができ、おいしさも倍増です。
せっかくなのでレシピをご紹介です。分量を書きましたが、塩を入れすぎない限り、目分量で大丈夫です。塩味は控えめにして調理し、食べながら各自の好みで塩味を調整すれば心配なしです。
★スパイシーベイクドポテト★
【材料】*作りやすい分量
ジャガイモ(男爵がオススメ) 350g
タイムの枝 5本
A
バター 30g(室温で柔らかく戻しておく)
塩 3g
ニンニク(小) 1片(すりおろし)
B
ピンクペッパー 適量
パプリカパウダー 小さじ1/2〜
カレーパウダー 小さじ1/2〜
クミンパウダー 小さじ1/2〜
【作り方】
- オーブンを210度に温めておく。
- Aを小さなボウルに入れ、混ぜ合わせておく。
- ジャガイモに切れ目を入れていく:下まで切り離さないよう、ジャガイモの下に割り箸を2本入れ、2㎜幅で綺麗に切れ目を入れていく(切れ目の幅が細いほど、美しく焼きあがる)。
- ジャガイモを水に5分さらす(切った断面がデンプンでくっつかないようにするため)。水気をしっかり拭き取る。
- 耐熱皿にジャガイモを並べる。ジャガイモの切れ込みにAを入れるイメージで(無理やり入れる必要はない。ざっくりでOK)バターナイフで塗っていく。
- 温めておいたオーブンに入れ、カリッと香ばしく焼き上がるまで火を入れていく(30分〜)。竹串を刺し、スッと通ったらOK。
- 仕上げの1分前にタイムを散らし、香りを出す。
- Bのスパイスをふりかけ、ピンクペッパーを押し潰しながら散らす。
【ポイント】
- 小さな新ジャガを使うと、見た目も可愛い上、春らしい季節感を演出することができる。
- ジャガイモのサイズによって焼き時間が異なるので、様子を見ながら、カリッと香ばしく仕上げること。
Nao Aoumi
パーティ料理研究家
フランス独立記念日と同じ7月14日生まれ。「きっとフランスに縁があるのよ」と両親にいわれ続け、大学では仏語を専攻。フランス留学、仏系証券会社勤務、南仏でのレストラン研修‥と、フランスと関わる人生を歩む。2019よりボルドーを拠点に活動。各メディアにレシピを提供する傍ら、マルシェやワイナリー巡りなど、食の探求を欠かさない。ワインエキスパート、チーズプロフェッショナル資格取得。
BRUNCH : https://naoaoumi.wixsite.com/website-5