腹持ちがよくヘルシーな、病みつきひよこ豆ボール。

ベジタリアンの友達にひよこ豆の唐揚げを作って以来、ひよこ豆のほんのりとした甘さや、ほくほくのおいしさに目覚め、最近はお肉の代わりにひよこ豆を使った料理を楽しんでいます。

豆類は、高たんぱく質、低脂肪な食材。肌、髪、爪などの状態をよくしたり、筋肉の質を上げるので、アスリートにも必要な栄養素をたくさん含んでいるようです。

「ベジタリアン・ヴィーガン」「健康にいい」と聞くと、個人的に、健康重視であまりおいしくないのでは……？ という印象を持ってしまいがち。

でも、今回ご紹介するレシピ「ひよこ豆ボール」は、自分自身で気に入っていて何度も作っているレシピです。何より、アレンジが効くし、腹持ちがいいし、甘いものへの欲求が小さくなる気がしています。

作り方は、とってもシンプル。ひと晩お水で戻したひよこ豆を１時間茹でたら、塩と砂糖を加えてフードプロセッサーで撹拌。最後に小麦粉とざっくり合わせたらひと口大のボールに丸めて、オリーブオイルで揚げ焼きしたら完成です。

シンプルな行程とはいえ、茹でたり形成するのがやや面倒。なので、私は時間のある時に多めに作って、冷凍し、作り置きをしています（冷凍のひよこ豆ボールの揚げ方は、レシピの【ポイント】をご参照ください）。

気軽に作れるよう、材料を極力減らし、シンプルなレシピにまとめてみました。チーズが好きな方は、「ひよこ豆ボール」を形成する際、チーズを真ん中に入れてもおいしいです。ガーリックがお好きな方は、揚げ油用のオリーブオイルに、包丁の背で潰したニンニクを入れ（香りが出てきたら取り出す）、ひよこ豆ボールを揚げ焼きするとニンニクの風味がプラスされます。カレー粉やクミンパウダー、パプリカパウダーなどをお持ちの方は、「ひよこ豆ボール」をお皿に盛り付けた後に振りかけると、お皿が鮮やかになる上、オリエンタル感がアップします。

熱々がいちばんですが、冷めてもおいしいので、これからのパーティシーズンにもぜひご活用いただけたらうれしいです。

【材料】15ケ
ひよこ豆（乾燥）　１カップ（170g）
A塩　　小さじ１
A砂糖　小さじ１
タマネギ　100g
小麦粉　大さじ６
*オリーブオイル

【作り方】

1.  ひよこ豆をひと晩水につけて戻す（ひよこ豆に対し、３倍以上の水で戻す）。
2. １が柔らかくなるまで茹でる（１時間ほど）。
3. ２の水を切る。ひよこ豆をフードプロセッサーに入れる。ひよこ豆にA（塩、砂糖）を加え攪拌する。少し粒が残るくらいのペーストがおすすめ。味見をし、塩加減を調整する。ボウルに取り出す。
4. ３のフードプロセッサーに（洗う必要なし）タマネギを入れ、細いみじん切りにする。3のボウルに加え、混ぜ合わせる。
5. ボウルに小麦粉を加え、木ベラでざっくりと混ぜ合わせる（小麦粉を加えた後、混ぜすぎると固くなるので注意）。
6. ５をひと口大のボールに成形する。
7. フライパンに１㎝のオリーブオイルをひき、中火にする。木製のさい箸を入れ、小さな気泡が出てきたら、ボールをそっと入れる。おいしそうな焼き色が付き、表面が固まるまで放置しておく。表面が固まってきたら、ボールを転がして揚げ焼きしていく。中火以下でじっくりと揚げるのがポイント（火入れ時間が少ないと、小麦粉に火が通らず、粉っぽさが残ってしまう可能性あり）。
8. お皿に盛り付けて完成。

【ポイント】

• ひよこ豆を攪拌する際、水分が足りず攪拌しにくい場合は、ひよこ豆の戻し汁を大さじ１～を加える（入れすぎると崩れやすくなるので注意）。
• 作り置きをしておいた「ひよこ豆ボール」は、弱めの中火で温めたオイルに入れ、じっくり揚げ焼きしていく。ある程度焼き色が付いたら、ひっくり返して中まで火を通す。焼き色が付く前にひっくり返そうとすると形が崩れる可能性があるので、最初の２分くらいは放置しておくこと。
• このレシピに限らず、冷凍コロッケや冷凍唐揚げなど、冷凍したものを揚げる場合、最初から強い火で揚げると表面ばかり焦げて中まで火が通らない。最初は中火以下でじっくり火を入れていき、焼き色が付き始めたら徐々に火を強めていくのがオススメ。