香り高い柑橘ミニャルディーズで、涼やかティータイム。
TOKYOパリジェンヌのスイーツみやげ 2019.08.16
暑さ厳しい季節は、柑橘類のすっきりとした香りや味が恋しくなるもの。南青山のミニャルディーズ専門パティスリー「アン グラン」で出合う、清涼感あふれるスイーツを紹介します。
■ 柑橘の繊細な香りを味わう2品。
高知県産の希少なベルガモットやレモンを主役に生まれたクリエイション。写真手前:Héritage(エリタージュ)¥520 奥:Charmant(シャルマン )¥520
フランス語で「継承」を意味する純白のミニャルディーズ「エリタージュ」は、アン グランの昆布智成シェフがシェフパティシエ就任と共に発表した新作。高知県産ベルガモットを贅沢に使用したエキゾティックな味わいのひと品は、みずみずしい食感とともに、ベルガモット、ライチ、ジャスミンと次々に口の中に広がる香りのレイヤードが特徴だ。「『香りを食べてもらう』が裏テーマのスイーツ。トップからラストへと香りが移ろうさまを楽しんでほしい」と昆布シェフが語るように、国産柑橘ならではのデリケートな風味を満喫したい。
いっぽうで、青木繁スーシェフが提案する「シャルマン」のテーマは“繊細さと力強さ”。レモンにアプリコット、オレンジ、パッションフルーツを合わせた力強い酸味を、ホワイトチョコレートの薄い層で包み込み、中に潜ませたマスカルポーネムースとの出合いで絶妙なバランスが完成する。見た目も麗しいミニャルディーズで、可憐な清涼感を堪能して!
photo:TETSUO KITAGAWA, texte:AKARI MATSUURA