日本料理の華は“椀刺し(お椀と刺し身)”といわれるほど、出汁は和食の基本のき。その出汁を前面に押し出した料理で、和食の魅力を再認識させてくれるのが、恵比寿にオープンした小花だ。
それだけに、おまかせのコースは出汁を日本酒で割ったオリジナルの「出汁割」に始まり、先付けのすり流しやお椀、前菜の茶碗蒸しや「ハモのすきしゃぶ」といった旬魚の鍋まで、さまざまな形で出汁がお目見え。料理に応じて6種類もの出汁を使い分けるのは、庄子圭輔料理長の出汁に対する熱い思いゆえだろう。また、各々その日に仕入れた数種類の食材の中から好きなものを選び、調理法もリクエストできる、魚と肉料理も名物だ。
料理はすべて¥10,800のコースから。「天然マダイと九条ネギの土佐酢かけ」。土佐酢とはかつお節の旨味を加えた合わせ酢。「季節の骨酒」1.5合¥2,700
選べる魚料理は「ノドグロの煮付け」(コース料金+¥2,052)。ノドグロの骨やアラでとった出汁がベース。
その日のおすすめが常時7〜8種あまり並ぶネタ箱。
店内はカウンターのみ。
-gourmande memo-
同店のウリのひとつが、魚と肉のネタ箱。この中から好きな魚や肉を選び、塩焼きやフライなど好みの調理法をオーダーできる。コースは基本¥10,800で、注文した魚や肉の種類によって値段が変わる。
小花
東京都渋谷区恵比寿3-28-2
tel:03-6455-7826
営)17時30分〜21時L.O.
休)日、祝
予算:¥15,000〜
座席数:カウンター10席
http://ko-hana.jp
東京都渋谷区恵比寿3-28-2
tel:03-6455-7826
営)17時30分〜21時L.O.
休)日、祝
予算:¥15,000〜
座席数:カウンター10席
http://ko-hana.jp
*『フィガロジャポン』2019年1月号より抜粋
texte : KEIKO MORIWAKI, photos : YU NAKANIWA