前回は柿でしたが、今回は牡蠣。決して駄洒落を狙った訳ではないのですが、続いてしまいました。さてさて、牡蠣ファンの方達、お元気ですか? 私はこの冬すでに一度あたってしまいましたが、それでも牡蠣好き度数は変わらず、自分をだましだまし食べています。

牡蠣でお酒。といえば、生牡蠣やフリュイドメールの盛り合わせに安めのシャブリやミュスカデをぐびぐび飲みながら、というのも盛り上がりますが、家飲みでならば、また別の牡蠣料理を。生牡蠣もいいですけど、牡蠣フライなどの加熱牡蠣はまた格別。あたる心配も激減しますしね。

とはいえ、自宅で牡蠣フライを作るのは面倒臭いという方も多いでしょうか。粉、卵、パン粉の順に衣を用意するのは、自分ひとりのためや少量作るのは億劫。料理家の私だってそうです。何度も繰り返し作っているのは牡蠣の春巻き。包んで揚げるだけ。これなら2〜3個でも、気負わずに飲みながら作れます。

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牡蠣の春巻き

<材料 2人分>
牡蠣(加熱用) 8個
春菊 2茎
春巻きの皮 4枚
揚げ油

<作り方>
1.牡蠣は熱湯でさっとゆで、ざるにあけておく。春菊は茎は1㎝幅、葉は摘み取る。
2.春巻きの皮に春菊の1/4量、牡蠣を2個(大きいものなら1個)をのせて、巻く。巻き終わりに小麦粉小さじ1を同量の水で溶いたものをつけて止める。
3.揚げ油を160度に熱し、2を入れて揚げる。途中で上下を返して、こんがりと揚げる。

さて、この春巻きで何を飲むか。シャブリじゃあ、つまらない。加熱した牡蠣には赤ワインをぜひ。中に忍ばせた春菊もまたいい仕事をしてくれ、赤ワインとのペアリングの相性もアップ。おすすめは品種でいうならばガメイ。しなやかなモルゴンなど大変よろしいかと。とはいえ、牡蠣の品種などによってもまた、相性は変わってくるので、ぜひ、あれこれ自由に試してみてください。

フランス料理とワインを愛する料理家。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2015年にフランス農事功労章を叙勲。著書に『ma cuisine おいしさの引き出し方』などがある。instagramは@8yukiko76hirano  料理教室cuisine et vin主宰。http://www.yukikohirano.com
愛猫クミンの様子は別のInstagramから@cumin_chatnoir

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