ピアジェ、くるくると回転する気ままな自由さが愛しい。
いいモノ語り
時計とジュエリー、永遠のパートナーともなりうるこのふたつ。だからこそ、ブランドやそのモノの背景にあるストーリーに耳を傾けたい。いいモノこそ、いい物語があります。今回は、ピアジェのジュエリーの話をお届けします。
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PIAGET
Possession
右上から時計回りに、「ポセション」バングル(18KPG×ダイヤモンド×カーネリアン)¥690,800、バングル(18KPG×ダイヤモンド)¥444,400、ペンダント(18KPG×ダイヤモンド×オニキス)¥519,200/以上ピアジェ(ピアジェ コンタクトセンター)
シンプルだけれど動きのある、ちょっとほかにはないアイコンジュエリー。それがピアジェの「ポセション」。あしらわれているのは、オニキスやカーネリアンといったオーナメンタルストーン。その周囲のリング状の部分は、くるくると回転するようになっている。自由さと陽気さ、遊び心でいっぱいに満たされたコレクションだ。
ファーストモデルが誕生したのは、1990年のこと。回転するジュエリーのキネティックなおもしろさが話題となり、たちまちセンセーションを巻き起こした。ポセション(所有する)というネーミングのため、恋人たちが贈り合うジュエリーとして、また自己実現のシンボルとしても愛されてきた。
最新作ではデザインがさらに洗練されて、ミックス&マッチが思うまま楽しめるフレキシブルなジュエリーになっている。いくつも重ねたり、単品でつけたり、ときにはウォッチと組み合わせたりと、さまざまなつけこなしができるのが何よりの魅力だ。
賑やかで陽気で、それでいながらリラックスしていて、時が過ぎるのを思わず忘れるくらいに楽しいひととき。誰もがそんな忘れがたい時間を経験したことがあるはず。ピアジェの「ポセション」は、そうした美しく生き生きとしたひとときを象徴するジュエリー。人生をみずから切りひらく女性たちに、ポジティブなエネルギーを与えて寄り添ってくれる存在なのだ。
photo : SHINMEI (SEPT), stylisme : YUUKA MARUYAMA (MAKIURA OFFICE), texte : KEIKO HOMMA