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45歳で出産するってエゴイスト?

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高齢出産することはエゴイスト?  photo: iStock

現在54歳の女優、ブリジット・ニールセンは妊娠で大きくなったお腹を披露した。これに批判が相次いでいる。更年期を迎える頃の女性が出産するということは自分勝手なのだろうか。出産前後の時期を専門とする心理学者に話を聞いた。

現在54歳のブリジットは、4人の子どもの母であり、5人目の子どもを妊娠中だ。そろそろおばあちゃんになる年齢だというのに、ブリジットは今回の妊娠の喜びをインスタグラムに投稿して批判の的となっている。一部のユーザーが彼女を祝福しようものなら、そういった肯定的な意見に対して「彼女は自分勝手だ」といった批判的な書き込みが相次いでいる。

 

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Brigitte Nielsenさん(@realbrigittenielsen)がシェアした投稿 -

2016年、仏サッカー1部リーグ、オリンピック・マルセイユの前オーナーであるマルガリータ・ルイ・ドレフュスは53歳で双子の女児を出産した。更年期が近いにもかかわらず、妊娠を望む女性たちは少なくない。また、それに応えるように医学が確実に進歩し続けている。インスタグラマーたちが指摘するように、彼女たちの行動は身勝手なのだろうか。出産前後の時期を専門とする心理学者のナタリー・ランセラン・ユアン氏がその疑問に答える。

女優のブリジット・ニールセン(前パートナーは俳優のシルベルター・スタローン)は、54歳にして5人目の妊娠を発表しました。多くのインターネットユーザーが「彼女は自分本位だ」と批判しています。50歳前後で妊娠することはエゴイストだと思いますか。

彼女を個人的には存じ上げないですし、これまでどんな人生を送ってきたかもわからないので、正しいか正しくないかという判断は難しいです。ただし、これまで4人の子どもを産み、育ててきたことを考えれば、母親業を楽しんでいることは確かでしょう。妊娠すること自体が好きな女性というのも存在します。そういった女性は、妊娠は人生で最も素晴らしい経験のひとつと感じており、満足感を覚えるのです。更年期手前である45歳前後というのは、一般的にいうと妊娠できるぎりぎりの時期です。生殖能力が終わりを迎える時期、多くの女性は人生の意義や自分が置かれている環境などについて考えを巡らすものです。もしあなたの人生において母親業が充足感を得る大きなテーマであるとすれば、その時期にもう一度子どもを授かりたいと思うかもしれません。

高齢出産のリスクとは?

30歳と45歳とでは妊娠また出産からの身体の回復はまったく異なります。高齢出産には、かなりのバイタリティと柔軟性が必要です。また、母体へのリスクが高まるだけでなく、生まれてくる赤ちゃんのダウン症や染色体異常のリスクも上がります。また、年齢が高ければ高いほど、産後の回復には時間がかかり、最初の数カ月間は疲れを感じる傾向があります。

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高齢出産の母の方が精神的な余裕があるか?

母親の年齢が20歳と47歳とではまったく異なります。一般的に年を重ねれば重ねるほど、人生経験は豊かです。精神的にも落ち着いていて妊娠を楽しむ余裕が生まれます。ただし、子どもを持つということは、産んで終わりではなく、少なくとも20年間は子どもの人生に寄り添い、支え続けなければいけません。母親の年齢が高いほど、産後最初の数年間は精神的に余裕をもって子どもに接することができるでしょう。しかし、子どもが思春期を迎える頃には、子育てよりも別のことに興味がわくかもしれません。50歳から60歳の間には、更年期また生殖能力が終わります。その頃には思春期の子どもの世話ではなく、何か別のことを始めたくなるものです。そして、そういった感情を持ってしまうことに対して、自分はエゴイストだと感じるかもしれません。

親が高齢であることの子どもへの影響とは?

思春期に差しかかった頃、すでに両親が60代だとしたら、早い時期に死の問題に直面する可能性が高まります。思春期というのはただでさえ、心身ともに大きな変化の時期であるにもかかわらず、両親の死に直面した場合には、人生の意味や死について考えなければいけなくなってしまいます。子どもが親の協力を最も必要とし、まだまだ独立できない年齢で親は一生この世に存在するものではないということを否が応でも理解しなければいけなくなります。60歳を過ぎれば当然、人生の終焉が近づいてきます。もちろん30歳で亡くなってしまう母親もいますし、100歳まで生きる母親もいますから一概には言えませんが、出産の年齢というのはある程度考慮すべきでしょう。

高齢出産に臨む妻の夫やパートナーの気持ちとは?

女性には本来、子どもを産み育てたいという感情が備わっていますが、男性というのはまったく別の生き物です。あなたが高齢で妊娠したとして夫はどうでしょう。妊娠や出産、育児に積極的になれるでしょうか。一般的に育児がひと段落がついて、ほかのことに興味が移る年齢でも愛情を一心に注いで育児に取り組めるでしょうか。これらの質問には明白な答えはありませんが、高齢出産をするのであれば、パートナー間で将来についてしっかり話し合うべきです。

子どもを持つべきではない年齢は存在するのか?

世界的に人々の寿命は延び、科学は日々進歩し続けているものの、やはり生物学的に身体に合ったタイミングというものは存在します。45歳〜50歳の出産には、精神的、体力的、生物学的なリスクが存在します。両親ともに高齢出産についてよく理解し、人間的にも成熟し、育児に高い関心を持っているのであれば、まずは高齢出産が抱えるリスクをしっかりモニターするのみでしょう。しかし年齢が50歳を超えると話は異なります。高度医療によって61歳の女性が妊娠したとします。その場合、妊娠した女性よりも患者にその医療を提供した医師の責任も大きいといえるのではないでしょうか。

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texte : Sevin Rey(madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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