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子どもたちをタブレット中毒にさせないための習慣とは。

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日中は仕事で忙しく、そのほかの時間はスマートフォンに中毒気味な人も少なくない。子どもをタブレットなどのディスプレイ端末から遠ざけることは、彼らの健全な成長において最重要課題だ。今回は専門家によるアドバイスを紹介しよう。

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ディスプレイ端末は子どもの睡眠、集中力、そして言語学習を妨害する。Photo: iStock

魅惑的な色に惹きつけられ、簡単なゲームに夢中になり、子どもは親にスマートフォンやタブレットを触らせてと頻繁に頼む。我々大人の場合は、こういった現代ツールのデメリットを理解しながら使用しているが、子どもにおいては問題点が多い。実際、2016年度、米国小児科学会(AAP)は次のように警告している。「ディスプレイ端末は本来、幼少期にとって最も重要な「会話・遊び・睡眠」を脅かし、妨げる存在となっている」

フランス国内では若者をインターネットの世界から保護する動きが真剣に論議されている。全国の学校とPJJ(少年のための司法保護団体)は精神科医で家族カウンセラーであるサビーヌ・デュフロ氏を迎え、ディスプレイ端末が引き起こす問題の解決策を検討している。同氏はこの問題を定義した著書『Quand les écrans deviennent neurotoxiques : protégeons la cerveau de nos enfants(ディスプレイ端末が神経を蝕む:子どもたちの脳を守ろう)』の中でこう語っている。「睡眠、記憶力、対人関係、そして言語習得の遅れに対する影響が分かっています」。しかし、もし両親が一日中働いて子どもと過ごす時間が少ない場合には、どのようにディスプレイ端末への中毒を避ければよいだろうか。

朝や食事中、そして就寝前は使用を禁止する

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子どもを世話する人も両親もインターネットの使用時間を最小限に留めよう。photo : iStock

1日の中でも特にディスプレイ端末が有害になる時間帯というものが存在する。「まず朝は避けましょう。その日一日の集中力を妨げます」と数多くの家族から相談を受けてきたデュフロ氏は説明する。「もうひとつは、食事の時間帯です。1日の中でも最も子どもが聞くことに集中すべき時間だからです。子どもに高い言語能力を身に付けさせようと思うのであれば、両親と子どもとの間の会話が最も重要であるということを忘れないでください」

そして最後は就寝前だ。ブルーライトは眠りの質を妨げる。「自然界において、眠りのサイクルは外の光で決まります。もし夜にブルーライトを浴びると脳に誤った信号が送られ、実際よりもっと明るい時間帯だと勘違いしてしまいます。そういった理由から、子どもたちには寝室でタブレットやスマートフォンを使用させることは避けましょう」。仕事で帰りが遅い両親たちは、目を光らせることが難しいだろう。その場合にはベビーシッターや子どもを世話してくれる人に注意点を伝えよう。使用してよい合計時間、宿題をする時間は使用禁止である、など。SNSやソフトウェア、アプリの開発拠点であるシリコンバレーでは、多くの人がベビーシッターに対し、ディスプレイ端末の使用を厳しく禁じており、契約に署名させる人もいるほどである。

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ディスプレイ端末を使わないゲーム:よい代替案とは

「新しいテクノロジーに依存しないよう、ディスプレイ端末の使用時間を制限する方法を知ろう」

ディスプレイ端末ではない電子玩具の販売を開始した会社もある。その成功例がLunii(ルニ)である。Luniiは、ヒーロー役、世界、登場人物、アイテムを選び、自分で作った話を小さな箱に録音し、聴いて楽しむというおもちゃだ。心理カウンセラーのジャンヌ・シオーファクシャン氏はこう述べる。「子どもの世話をする人や両親がディスプレイ端末の使用を制限することが重要です。こういったディスプレイがないゲームは効果的かもしれません。もしくはスマートフォンなどでアプリを使う場合は白黒にしましょう。それだけでも依存性は低くなります」

ディスプレイ端末を完全に禁止するよりも使用時間を制限することを重視している人もいる。Xooloo(ズールー)は、遠隔でも子どものインターネット使用を制限することができるテイラーメイドのアプリだ。使用時間を確認でき、子どもに有害なサイトをブロックすることもできる。Xoolooの共同創始者のグレゴリー・ヴェレ氏は子どもたちにディスプレイ端末を決められた時間のみ使用し、新しいテクノロジーと上手に付き合う方法を身に付けさせたいという思いから同アプリを開発した。「インターネットの使用を制限したいとき、簡単に設定が行えます。制限時間を超えたら、停止します。Xoolooではそのほかの子どもたちの使用時間も参照することができるので、自分の子どもの使用時間が過剰か平均的なのかも確認できます。また、食事中などは一旦機能を停止できます」

子どもだけでなく、両親も使用を控えよう

「何かほかの考えごとをしながら2時間を一緒に過ごすよりも、集中して楽しく過ごす30分の方がずっとよいでしょう」

親がスマートフォンを常に持っている状態で、この問題をどう子どもたちに説得すればよいだろう。心理カウンセラーのジャンヌ・シオーファクシャン氏はこう考える。「子どもと一緒にいるとき、親はスマートフォンを使うべきではありません。自分が使っていたら、子どもの使用を止めることは不可能でしょう」。両親がスマートフォンに夢中になっている姿を見たら、子どもたちは、なぜ自分が使ってはいけないのか理解することは難しいだろう。問題は、仕事のメールや同僚や上司からのメッセージに応対しなければいけない親である。「そういう場合、自分の部屋に行ってメールを書くなどして、終わったら家族と過ごすようにしましょう。子どもと過ごすとき、何かほかの考えごとをしながら2時間を一緒に過ごすよりも、集中して楽しく過ごす30分の方がずっとよいでしょう。いまでは、子どもにテレビを見せっぱなしにしながら、仕事や家事をする親がいます。タブレットを使用する人も増えていますが、テレビに比べて持って移動することができるので、精神的にも時間的にもより影響が強いといえます」

シオーファクシャン氏は、親は子育てを楽しむべきだと提唱し、次のように主張する。「親たちはいまどきの子どもたちにはスマートフォンやタブレットが必要だと思う傾向があります。当然子どもたちの責任ではありませんが、それらによる影響を受けるのは子どもたちなのです」

彼女は、親たちはもっと子どもたちの興味の範囲を広げる努力をすべきだと主張する。「たとえば、違ったテイストの本を読んであげたり、スポーツをしたり、観劇をしたり、さまざまな機会を与えるべきです。また友人や家族との付き合いを充実させ、人間関係を広げてあげるのもよいでしょう。日々さまざまな活動で充実していれば、画面をじっと見て閉じこもることは当然減るでしょう」

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texte : Maïlys Khider (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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