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年末年始のおうち時間は、子どもと料理しよう!

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外出がままならない今年の年末年始。この期間を利用して、子どもに料理を教えてみてはいかが? 子どもたちは料理を通して野菜の味を知り、集中力を養い、さまざまなスキルを身に付けることができて、そのメリットは多岐にわたる。モンテッソーリ教育のスペシャリストでもある作家、オードリー・ズッキ氏が、子どもに料理を教えることの意義やコツについて解説。

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料理は子どもたちにさまざまなメリットをもたらしてくれる。photo : iStock

生後18カ月、もしくはそれ以前であっても、子どもたちは何より両親の真似をするのが好きなもの。キッチンは仕事が喜びに直結するだけでなく、チームワークや人を喜ばせることの意味、質の高い仕事をする価値などを、子どもに理解させる理想的な遊び場といえる。安全に行わせるにはどうしたらいい? まず試すべきレシピは? 『Grands apprentissages Montessori pour petites mains(幼児のための素晴らしいモンテッソーリ教育法)』(Marabout刊)の著者であり、5歳と8歳の子どもの母でもあるオードリー・ズッキ氏に、幼い子どもたちを料理に導く方法を聞いた。

──外出が難しい期間は、子どもと一緒に料理をするのに最適な機会でしょうか?

もちろんです。それには3つの理由があります。まず、始めるにあたって時間の余裕があること。食事とは家族みんなが集まる1日のハイライトのひとつです。日常生活において、私たちはしばしば食事の時間を義務のようにとらえています。子どもたちはまるで王族のように席に着き、料理の準備がどのように行われたか見ることはありません。しかしながら思うように外出できないいま、食事は家族とともに行う、1日の中でも大きなアクティビティなのです。

ふたつ目の理由は、しっかり食事を摂り、免疫システムを強化するよい機会になること。そして3つ目は、料理を一緒にする絶好の機会であり、子どもたちは料理を日常生活の一部としてとらえ、自然と学ぶことができることです。

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料理はゲームではなく仕事であり、実生活におけるアクティビティ。

──なぜ子どもたちはそれほど料理を楽しむのでしょうか?

料理はゲームではなく仕事であり、実生活におけるアクティビティだからです。料理を通して子どもたちは自信をもつようになります。彼らの可能な範囲で目標設定をしてあげると、子どもは喜びます。子どもたちは感覚が刺激される、手先を器用に使う料理が好きです。脳の知性は手先を動かすことで発達していきます。料理をすることでたくさんの異なるテクスチャーに触れ、香りを嗅ぎ、味わいます。子どもたちは、手作りという行為全般を熱心に楽しむものです。

──そういったアクティビティの子どもたちへのメリットは何でしょうか?

それは多岐にわたります。料理を通じて、私たちは学びのサポートをすることができます。つまり、新しいボキャブラリーや数の数え方、言葉の発音など。また、自然や食材についてもよりよく知ることができるのです。「トマトはどのように育つの?」「ニンジンをペースト状にするにはどうしたらいい?」というように。

そして、食べ物の好き嫌いを防ぐのにも役立ちます。さらには指や手を強化し、器用に動かせるようになることで自主性が高まります。こうした実践的な行動は、子どもたちの集中力と学習意欲を高めてくれます。マリア・モンテッソーリはそれを「予備演習」と呼んでいます。

──このアクティビティにモンテッソーリ・メソッドのヒントを加えるにはどうしたらよいでしょうか?

まずは必要な道具をすべて揃え、ワークスペースを作り、環境を整え、子どもたちがタスクを達成しやすいようにしてあげましょう。そして子どもたちに対し、道具の使い方や名称をわかりやすく、ゆっくりと実際の動きとともに伝えましょう。チェックポイントもしっかり指導してあげましょう。たとえば、ニンジンの皮の剥き残しがないか、など。そして終わったら「ニンジンの皮が全部剥けたわね」などと声かけをしましょう。その後、子どもたち自身に行わせてあげましょう。

──何歳から子どもと一緒に料理できると思いますか?

早ければ早いほどよいでしょう。子どもに料理をさせることは、子どもを家庭生活に参加させることを意味します。料理は歩きはじめるのに十分な月齢、生後18カ月くらいから始めることができます。たとえば、この月齢でも子どもたちは茹で卵の殻を剥くことができます。それからバナナを切ったり、生地を捏ねたりするのも子どもたちは好きですね。その後、準備しておいた液体を注ぐ、卵を割るなど、より複雑なアクションをできるまでにスキルが身に付き、もっと固いものを切ることができるようになります。調理に関して言うと、5歳からはチョコレートを溶かす、6歳からはリゾットを作ったり、フライパンで野菜を炒めたりすることを指導できるでしょう。

──どういったレシピから始めたらよいでしょうか?

上手にスタートを切り、子どもたちが自らやりたがるようにするためには、それぞれの個性やニーズに合った仕事を与える必要があります。体力のある子であれば、大きな生地を作る時に捏ねてもらいましょう。アートのセンスのある子には、まるで小さな曼荼羅のようにパイ生地の上にスライスしたリンゴを並べてもらえるように頼みましょう。自信が持てない子には、夕飯用のオムレツを作るために卵を割ってほしいとお願いしましょう。

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──季節ごとのよいアイデアはありますか?

イチゴの季節には大きなショートブレッドを作って、その上にマスカルポーネチーズのホイップクリームを絞り、子どもたちにイチゴを飾ってもらうのがおすすめです。キノコの季節なら、キノコの周りについた土や汚れを取ることは小さい子どもにとって非常に達成感があります。メロンやスイカの季節がきたら、メロンスクープでくり抜かせます。

──道具に関してアドバイスはありますか?

考慮しなければならないのは、子どもの手が非常に小さいことです。だから子どもに合った道具を準備しなければなりません。たとえば小さいめん棒、小さい泡立て器など。いわゆる測り用のカップも便利な道具です。ほかに重要なことは、安全のために作業場を適切な高さにすることです。ラーニングタワー(モンテッソーリ教育で使用されるキッチン用の踏み台)は理想的で、生後18カ月から5歳までの子どもが使用できます。


──自由に外出できるようになった後もこの経験を伸ばすにはどうしたらよいですか?

お子さんが望むなら毎日一緒に料理をすることをおすすめします。この習慣を無駄にせずに継続的に行うために、週のメニューを作るといいでしょう。「何が食べたい?」と尋ねることを家族の習慣にし、食事を特別感のあるものにするのもよいでしょう。買い物リストを作る際には、子どもに「何か手伝ってくれる?」と尋ねてみましょう。実行可能な簡単なお手伝いをおすすめします。料理の下準備もテーブルでの食事も楽になり、一挙両得です!

texte : Claire Mione (madame.lefigaro.fr), traduction : Hanae Yamaguchi

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