バカラ美術館「クリスタルルーム」でサマーディナー
今日のパリの最高気温は観測史上最高の42℃!今このブログを書いている夜の時点でも39℃。毎年クーラーを買わなくてはと思いつつ、猛暑が続くのは数日だけだからと扇風機と団扇でやり過ごしてきたけれど、6月の猛暑に続くまさかの40℃超えの暑さは流石に身体にこたえました。こういうときパリの人々は、朝から鎧戸と窓を閉めて、外出を控えるので、バカンス真っ只中で人が少ない街からさらに人が消え、今日は気温が上昇した午後から街はガラーンとしていました。
さて、まだ猛暑が来る前の先日のこと。しばらく会ってなかった友人と、バカンス出発前に一緒にディナーをしましょうと、レストラン「クリスタルルーム」に行ってきました。絶対に彼女が好きそうな雰囲気だろうなぁと思って予約したら大正解!大喜びしてくれました(^o^)
少し早めに着いたので、食事の前に美術館を見学することに。
大広間は、子供の誕生日パーティーに使用されていたり、家族のセレモニーに使用されていたりと、ここに来るたびに貸切になっているので結構借りる人が多いようです。
モナコ公妃、マリリン・モンロー、ココ・シャネル、ジャン・コクトー・・・等の著名人がバカラに特注したグラスやクリスタルプレートはその人の個性が表れています。
食事前にクリスタルで作られたバーカウンターでアペリティフ。赤いグラスを選んで、オリジナルのカクテルを作っていただきました♪ 帰国中に大阪にあるバカラのバー「B bar 」に行きましたが、日本はカクテルの種類やグラスの選択が多くて、シガー(葉巻)もあり純粋にお酒を楽しむための大人の空間、パリのここは食事の前後や待ち合わせに気軽にお酒を楽しむという感じでしょうか。
アペリティフの後は食堂に移動。見ているだけで元気になるようなカラフルな椅子やソファーは、座り心地も◎ グラスやカトラリーがテーブルごとに異なっていて素敵です。ここにくるといつも食事が美味しく感じるのは、このセンス抜群のインテリアによるところも大きいと思います。雰囲気は大切ですよねー。
バーでアペリティフしたばかりだけど、もう一度、私はシャンパン、彼女はキールで乾杯。
ゴージャスな非日常空間にいると、気持ちが明るくなっていいものです。すっかりここが気に入った友人は、ついさっきまで深刻な悩みについて話していたのに、お兄さんがオーダーを取りに来る頃には「次回は2人掛けのソファー席を予約して恋人と来たい♡」と空想の世界に飛んでいました(笑)
前菜は蟹の身を乗せた胡瓜のガスパチョ。家でトマトのガスパチョをよく作るけれど、胡瓜のガスパチョは目先が変わっていいですね。喉にひんやりと気持ち良く通り、いくらでも食べられそうな美味しさです。
メインはお肉にしました。暑さであっさりした魚料理や野菜ばかり食べていたせいか疲れやすいので、力をつけるため仔羊を。付け合わせの根セロリのピュレが口の中を爽やかにしてくれます。
デザートは有名なブルターニュのガリゲット産のイチゴ。フランス人は家庭ではイチゴに大量のクレーム・シャンティ(泡立てた生クリーム)をどかんと乗っけて食べますが、レストランなのでリキュールやミントでイチゴをマリネしてあり、クレーム・シャンティは別添えでした。甘酢ぱくてすごく美味しい♡
美術館を見学して、バーでアペリティフ、美味しい食事と気持ち良いサーヴィスと、充実した時間を過ごすことができました。何度行ってもまた行きたいなぁというレストランはあまりありませんが、ここはその少ないレストランのうちのひとつです。
そして、帰る前に忘れてはいけないのはトイレ。シャンデリア&鏡張りのゴージャスなトイレは一見の価値ありです☆
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