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オーガニックなパリの子育て

食文化の豊かなフランスの離乳食

そろそろ離乳食かな? と思い始めた5ヶ月目に差しかかったとき、私はちょっぴり焦っていました。「離・乳・食」 この三文字。どう見ても手がかかりそうな気がしてならない。
検診に行った時に、小児科の先生に「そろそろ食べ始めるんですよね?」と相談してみました。

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そもそもフランス語では、乳児が食べはじめる食事を「離乳食」とは呼びません。
「L’alimentation Diversifiée / 多様な食事」と言います。母乳やミルクという単一な食品から、これからは色々なものを食べるよー! という名前で、その名前のスピリットだけで「ミルクから卒業して早く食べることを覚えさせる」というよりもなんだかちょっとポジティブな響きを感じて、肩の荷が少し降りました。笑

先生は「まだまだミルクも飲みますが、野菜やフルーツの味を発見していくことが目的です。とにかく塩と砂糖は一切使わないで、素材そのものの味を知ることが大切なので、人参やズッキーニのピューレや、フルーツのコンポートを作ってあげてください。バナナの様に柔らかいフルーツならば、フレッシュなものをつぶしてあげてもいいですね。簡単なものでいいですから、できればお家で準備してください」と言いました。特に砂糖は中毒性があるので与えないことを強く言われました。「もう少し大きくなったら、あげたくなくても食べていますから……。」と先生。

それならば結構簡単にできそう! と、まずはオーガニックのりんごを買いに行きました。

実はその前の週、夫の妹からとーってもシンプルに野菜やフルーツピューレを作れてしまうマシーンを譲ってもらっていました。赤ちゃんがいるフランスの家庭の“マストハブ” マシーンです。

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本体と野菜を入れる部分が半透明になっている鍋型のプラスチックマシーン。鍋は二重構造になっていて、カゴ状になった部分に野菜やフルーツを刻んで入れます。本体部分に水を差し、スイッチをオンにすると、スチームが出てきて野菜やフルーツのスチームが出来上がります。
そのあと、鍋状の底に溜まった水を捨て、カゴの野菜だけを直接その鍋状の容器に入れます。ここには歯が付いており、スイッチを入れてあっという間にミキサーとなって、ささーっと野菜やフルーツのピューレが出来上がってしまいます。
洗うのも超簡単。これで、3食分くらい作れます。(赤ちゃんが小さければ)

ここにズッキーニやカリフラワーなんかを入れてあっという間に作れてしまうのです。
出来合いの瓶に入ったオーガニックベビーフードも、オーガニックのショップに行けばもちろん豊富に揃っています。でも、このマシーンでいとも簡単に作れてしまうので、うちでは本当に必要ないなと思いました。(いつかお出かけするときに必要なこともあるかもしれませんが…)

さーて、これでいろいろ作ってみよう! といろんな野菜で試し始めましたが……、りんごのように甘いもの以外は二人ともあまり口にしないのです。
友人の先輩ママンたちは口を揃えて、ズッキーニは甘くて食べやすいとか、ニンジンは食べやすいよーとか言っていたのですが、ちっとも食べてくれません。そもそも私だって人参オンリーのピューレは苦手です。そこは母親似なのかもな……、なんて思ったりもしていましたが、まわりがいう様には「甘い野菜」を全然食べてくれません。
最初は張り切って作ってなかなか食べてもらえないと、結構がっくりしたりしたものですが、とにかく食べられるフルーツのコンポートをベースに、ちょっとだけ野菜戦法で少しずつ。

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とはいえ、ぐりがあまりにも野菜を口にしないので、翌月の検診の際、先生に相談してみました。

「心配いりませんよ。今日その味が食べられなくてもいいんです。明後日食べるかもしれないですから。大切なことは、さまざまな味と“はじめまして”をすることが目的で、たくさん食べさせることではありませんよ。くれぐれも塩と砂糖は使わないこと。それからパンやパスタを野菜に入れてください。今はグルテンはなるべく早くから取り始めるとアレルゲンになりにくいことがわかっているんですよ。」

そうなのだ、いつの間にか私の方が「早く食べられるようにしないと」という気持ちになっていたのだ。もうちょっと気長に構えよう! と思ったことと、まずは私が本当に美味しいと思うものをあげよう、と気持ちを切り替えました。

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なんでも食べるぐらと違って、ぐりは「甘み」が大事。
そこで、ニンジンをオレンジで煮てからりんごと混ぜたり、白いカブを洋ナシと煮て、最後に少しだけスターアニスとコトコト煮て風味をつけたり、(もちろん、パンやパスタを少し混ぜて)他にもバニラビーンズやココナッツオイルを入れたり、カルダモンを使ったりしながら作ったら、ぐりも野菜が入っていてもパックパック食べるようになりました。

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しかし、オーガニックのりんごというのは、ひとつひとつの果実が小さくて、少し多めに作って作り置きしようものならば、まるで修行のように一心不乱にたくさんのりんごの皮むきをしなくてはなりません。
ふと、友人のお家でいただいた彼女のママンが作ったというりんごのコンポートが、すばらしく美味しかったことを思い出して、りんごのコンポートのレシピの秘密を聞いてみました。

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すると、その秘密はマルシェでりんご農家から直接買っているという「りんご」そのものにありました!
早速そのマルシェの場所を聞いてりんごを買いに行くと、お店の人(もちろんりんごを作っている家族)が、赤ちゃん用のコンポートなら! と彼女のオススメ2種類のりんごを1対1の割り合いで入れて、ほかには何も加えず、りんごだけを鍋に入れてコトコトとコンポートを作ってみました。
それは、このままデザートになりそうな美味しさ。そしてなんて甘いのでしょう!

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オーガニックではないけれども、その農家から直で来てくれた不恰好なりんごたちは、果実自体が本当に甘くて美味しいのです! そして、りんごのサイズが! 小さくない!!(笑)

翌月、先生から「ヨーグルトやフロマージュブラン、卵もメニューに増やしてください。くれぐれも子供用のヨーグルトは上げないで、大人用の無糖のものを上げてください」と言われました。
私たちも普段ヨーグルトを買う習慣はなかったのですが、スーパーにオーガニックのヨーグルトを探しに行きがてら、子供用として売られているヨーグルトを見ると確かに、子供用は、フレーバーが付いていたり、加糖だったりするのです!
子供用って、意外に結構トリッキーなものです。

そして、魚を食べるようになった頃には、私たちが食べる肉や魚、野菜を少し取り分けて、塩やソース、砂糖は一切使わずにオイルやスパイス(もちろん辛くない)で風味をつけたりしながら作っていました。
舌平目のムニエルを作ったら、魚と付け合わせのスチームしたジャガイモ、マイルドなオリーブオイルを足して混ぜる。チキンからスープをとったらストックしておいて、それを野菜と煮ておく。夜は私たちが食べるものの一部を混ぜる、という作り方にしてみたら、とても簡単に、そして自分で味見しながら、「これなら!」というものを食べさせていました。

子どもたちが「初めまして」をする食品が増えていくことは素敵なことです。
ぐりとぐら、ふたりが食べるものの趣向やペース(噛みたい人と全く噛みたくない人)はあまりにも違う。とはいえ、間違いなくふたりとも進化しているので、ふたりのペースに合わせてながら。

ふたりが始まったばかりの人生で食べ物と良い出会い方をしたら、一生良いお付き合いをしてくれたらいいな、と思っています。

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CHICO SHIGETA

SHIGETA主宰、ホリスティックビューティーコンサルタント。美しい肌と体を育むためには心身のバランスこそが不可欠と考え、長年フランスおよび日本にてビューティーメソッドを探求。その経験と実績をもとにバイタリティー・コーチング®を考案。現在は、パリのセレブリティやアーティストのためのパーソナルコーチとして活動するほか、大手化粧品会社や美容機器会社のコンサルティング及びブランドスポークスマンとしても活躍中。近著に『「リセットジュース」を始めよう~パリ美人のダイエット』(講談社刊)など、著書多数。

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