パリ17区☆KL Pâtisserie
この1〜2年でオープンした多くのパティスリーの中でお気に入りの一軒がパリ17区の“KL Pâtisserie”。
店内にはブルーグレー基調のソファにイエローのクッションや椅子がアクセントになったシック&モダンなサロン・ド・テもあります。
最近はこういったサロン・ド・テのスペースを併設したお店も増えているものの、手狭だったりあまり雰囲気がなかったりで、そこにはお客さんがあまりいなかったりするのですが、この辺りは落ち着いた住宅街のせいかマダム達がゆっくりとティータイムを楽しんでいます。
なので私もサロン・ド・テでじっくり食べたかったのですが、残念ながら満席。
テイクアウトすることにして、ショーケースの前でケーキ選び。
それぞれのケーキの見た目はとてもシンプル。
でもその中に宿る美味しさが感激的なのよねーっと思いながら、私の前に並んだ二人の男性のオーダーが終わるのを待ちました。
頼む!右端の最後の1個を奪わないでー!
と祈りつつ店員さんに断ってこうして写真を撮っていると、奥のキッチンから男性が現れた。
その背中、横顔はこの店のパティシエ、Kevin Lacot(ケヴィン・コラット)さんだ!
そして、私のオーダーはケヴィンさんが取ってくれました。
物腰やわかで甘い笑顔にドキドキ緊張しながらのケーキ選び、
K「で、最後に私はあなたのファンなんですー!」
KL「モワ?本当に?私の?!」
突然のアジアのおばさんの発言に驚いている様子。
KL「それは光栄です。じゃ、こっちに来て写真を撮りましょ。」
K「えええ、できれば私無しでケヴィンさんお一人の写真を。」
KL「ノンノン、こちらにどーぞ。」
そして後ろから帰ろうとしていたお客さんマダムが写真撮ってあげるから!と。
長押し連写撮影でたくさんの写真を撮っていただきました。
そんな訳でお店を出た後はスキップして自宅まで帰りたい気分になったけど、ここからは流石に無理。
帰宅後に早速頂いたのは、FLAN VANILLE(バニラのフラン)。
上の艶々のキャラメルも美しい、なめらかプルルンのフランは濃厚プリンのよう。
NUTSY CAFÉというヘーゼルナッツとカフェのムースケーキ。
最近の私は衣食住全てがシンプルなものが好きになっていて、凝りすぎて盛り込み過ぎなものよりは、大胆に削ぎ落として勝負しているようなものに惹かれます。
驚きとは、時に最もシンプルなものに潜んでいたりする!
新しい贅沢とは何事もそんなシンプリシティなのかも。
よかった!最後の一つが残っていたこのKARA DAMIAはお店の代表作、シグネチャーケーキ。
塩キャラメルとミルクのムースケーキで、土台はココナッツのダコワーズ、さすが!な完成されたお味。
このケーキはお店に来るたびに食べたい、買いたいケーキです。
フランは別として、基本的にはこちらのケーキはエレガントな丸形で統一することで全体としてのバランスも取っているそう。
なのでショーケースを目の前にした時に受ける印象がゴチャゴチャせずに、整然と美しく視界に入るのはそんな理由もあるようです。
おまけに買ってみたのは、GÂTEAUX DE VOYAGEシリーズの中のクッキー2種類。
チョコチップとTout chocolatというネーミングのオールチョコの二つ。
この手の厚焼きしっとりクッキーは美味しさに限界があるというか、どんなに美味しくても感動はこのくらいという一線が私の中にはあったのですが、このクッキーをひと口頬張ったら、そんな勝手な思い込みはガラガラと砕けてしまいました。
クッキーがこんなに美味しいなんてっ!
また、こちらのお店はサロン・ド・テ限定のチュロスやスフレ、ミルフィーユ(オーダー後の組み立て)も人気です☆
K「美味しいでしょ?このお店ね、ヴィエノワズリーも絶品らしく、朝からサロン・ド・テやってて朝食セットで食べれるんだよ一。パリにいて外で朝食は滅多に食べないけどたまにはどう?」
夫「ここまで朝ランで来るならアリかも!」
K「・・・。」(それは無理だ)
À demain(^^)/
☆おまけのパリをBelle et Bonne Blogで更新☆
今日は、「日曜日のパリ」
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1701.html
<info>
KL Pâtisserie
78 Avenue de Villiers, 75017 Paris
01 45 71 64 84
https://www.klpatisserie.com
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