パリ2区☆Vaudeville
パリに着いた瞬間、寒っ!
と、5月とは思えぬそのひんやり空気に思わず肩がすくんでしまったけれど、今日は朝から明るく薄めの青空が広がりました。
久しぶりにBourse(ブルス)界隈へ。
Bourse(ブルス)とは「証券取引所」のことで、この立派な建物は旧パリ証券取引所。
午前中、夫と共にちょっとした用事を済ませた後、せっかくなのでこの界隈でデジュネをすることに。
ブルスの向かい側にある、昨年創業100周年を迎えた老舗ブラッスリー“Vaudeville”(ヴォードヴィル)。
白いファサードにもパリで100周年を誇る「100 ANS DE VIE PARISIENNE 」の文字がデザイン。
店内は大理石の壁が美しく、重厚感があり、インテリアはアール・デコという歴史を感じさせる素敵な空間。
12時過ぎにはまばらだった店内も12時半をまわった頃から続々と近隣オフィスにお勤めと思しきパリジャンたちがやって来てほぼ満席。
そんな中、前菜にビストロ・ブラッスリー定番メニューのOeuf Mimosa(ウフ・ミモザ)を二人でシェア。
卵の黄身をミモザの花に見立て作ったシンプル料理。
(これはかなりウフマヨっぽかったけれど)
日本やアメリカで言う「デビルドエッグ」(ゆで卵の黄身を一度くりぬき、そこに調味料や具材を加えてもう一度白身に詰めなおしたもの)の一種。
メインはデジュネ限定のお店の名前がついた「ハンバーガー・ヴォードヴィル」。
まずはポテトを摘むと揚げたてホカホカで脂っこさはなく、ついつい食べ過ぎてしまう美味しさ。
そう!ハンバーガーは添えられたポテトもちゃんと美味しくなければダメなのです。(と思う)
そして主役のハンバーガーは、パテのミンチ具合が粗挽き気味で個人的にはとても趣味♡
a point(アポワン=ミディアム)な焼き加減もパーフェクト。
とろとろのチーズはSaint-Nectaire(サン・ネクテール)、野菜はルッコラ、バンズはフワッと軽め。
夫のチョイスは日替わりランチメニュー。
本来土・日曜日限定のGigot d’agneau rôti, haricots vertsが本日のメニューとなっていて、お店の方の「めっちゃオススメ!」の言葉と笑顔のチューっなポーズに「それにします」と。
仔羊のモモ肉。
「旨い!パリの味〜って感じ。これこれこの味だよ♡」
ひと口いただくと、本当に美味しいパリ味仔羊肉!
しかもブラッスリーとは言え上品な仕上げ。さすが老舗。
付け合わせは、haricots verts(アリコ・ヴェール)=インゲン。
実は私はインゲンがやや苦手。
食べることはできるものの好んでは食べない野菜。
給食で嫌いになったクチです…。
ただこうしていただくパリのインゲンは給食のそれとは全くの別物でシャキシャキ食感で食べやすいのですが、それでもなんとなーく避けてしまう。
英語では「French beans」と言われるだけに、カフェのサラダなどにもたっぷり入っていることが多く、フランス人は相当好きなのか…とは思うけれど。
デセールは隣りのスーツ姿のムッシュ二人が笑顔で食べていた、こちらのお店の人気デザートという、上から塩バターキャラメルソースがかかり、アーモンドを散らしたÎle flottante(イル・フロッタント)に決めていたのですが、ポテト完食につきどうにも満腹。
食後はカフェだけに。
ここ最近、私の中ではパリではブラッスリーブーム。
洗練繊細綺麗なレストラン料理も好きですが、引き続き美味しそうなブラッスリーに積極的に出かけてみたいと思っています。
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