パリ3区☆Mr.T
夫「前からちょっと気になってる一軒があるんだけど行く?」
K「何系?」
夫「それが何系ってカテゴライズするのが難しいっていうか、B級グルメのA級アレンジ?カクテルもユニークで評判、料理写真を見た感じではフレンチ居酒屋って感じ?!」
K「おもしろそう♬」
と、出かけたのはパリ3区、マレエリアにある“Mr. T”というお店。
テーブル席に案内され、シュポッと蝋燭が灯される。
間接照明でやや暗めな店内は大人シックな隠れ家っぽい雰囲気。
実際お店の場所も大通りから奥に入った路地裏立地。
K「この歳になるとつくづく間接照明はありがたい♬」
夫「シミ、シワ、アラが見えなくていいよ〜」
K「・・・。」(そんなはっきり言わんでいいよ…)
夫「あの壁に描かれているのがMr. Tかな?」
K「で、Mr.Tって誰?田中?高橋?苗字がタ行っていっぱいあるよね」
「こんばんは」とカウンター越しに声をかけてくださったのがどうやらMr.Tご本人。
パリの人気二つ星レストラン“Passage 53”でスーシェフをされていた宮崎 剛次(ミヤザキツヨシ)さんだと知りました。
まずは最初にお店の名前がついたカクテルMr.Tで乾杯。
一緒にいただいたアミューズ的一品は、クミンが効いたイカ墨の薄焼き煎餅のようなチップスにオレンジ・キャロット・パッションフルーツのクリームをつけながらいただくもので、複雑、繊細、お洒落な一品。
この夏、大好きなので繰り返し楽しんだプチポワの冷製スープなのですが、こちらはミントが効いてすこぶるさっぱり。
そしてカシューナッツも感じるナッティーな風味が斬新。
極クリーミーなブッラータはベトラーヴとフランボワーズと一緒に。
赤白のコントラストも美しい一皿でした。
続くビューロ貝にとろとろクリーミーなソースがけで登場したお料理は撮り忘れました…。
これこれ!メニューで見た瞬間「食べる!」と決めたMr.Tタコス。
イカたっぷりのタコス。旨っ♡
このストリートフード風に遊び心のあるプレゼンテーションにテンションアップ!
でもこれは単にストリートフード的に見せるだけでなく、意味がありました。
蓋を開けた途端に、フワーッっと広がった煙と燻製香。
しっかり燻製のかかったMr.Tケバブに悶絶。
ローズマリーの香りもいい!
ここまでは二人でシェアしながらいただき、メイン料理はそれぞれチョイス。
こちらはアンコウとニョッキをジェノベーゼソースで。
エイヒレと貝、合わせたオレンジソースが秀逸。
24ヶ月熟成のコンテチーズ☆
スパイスの効いたマンゴーのコンフィチュールがこれまたよく合う!
これは自宅でコンテチーズを食べる時にマンゴーチャツネを合わせるのはアリとメモメモ。
タルト・アナナス。
再構築された感じのパイナップルタルトで、ココナッツクリームとたっぷりの夏らしいデザートでした。
食べていて楽しくなる、ユニークで遊び心に溢れたお料理の数々を満喫した“Mr.T”でした。
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