Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

初ゴンドラとAl Covo☆

黄昏れるゴンドリエーレ(ゴンドラ船頭さん)?!

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回数的には結構来ているヴェネツィアなのに、私も夫もヴェネツィアと言えば!で真っ先に上がるゴンドラに乗ったことがない。

理由はあるようでなく、たまたまタイミングを逃し続けているだけ。

今回はノープランなバカンスなので時間的余裕がもあり、乗ってみる?とゴンドラ乗り場をウロウロ。

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夫「昼は30分で80ユーロ、1万円くらいだな。」

K「夜と違うの?」

夫「夜は100ユーロ。」

K「意外と高いんだね。新幹線で東京から新潟に帰省するより高い…。」

夫「そりゃそうだろー。ゴンドラはオール1本で漕ぐの大変なんだから。体力いるよ。」

K「100ユーロならバーカロ何軒楽しめるかな?!」

夫「そういう話?」

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そんな食い意地の張ったせこい話をしていたら、Hさんが教えてくれたのが“Traghetto”(トラゲット)なるもの。

大運河に5〜6箇所あるゴンドラを使った渡し船で、片道2ユーロで乗れます。

K「これでいいよ!面白かったら改めてゴンドラに乗るってことで。」

で、乗ってみたトラゲットは乗船時間せいぜい3分という感じ…。

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ゴンドリエーレや夫の写真を撮っている間にもう対岸についてしまった。

初ゴンドラの私の写真がないじゃないか…。

というわけであっという間だったけれど、ゴンドラに乗った気分はほんの少〜し体験できました。

でも、このトラゲットは上手に利用すれば(乗り場が限定的ですが)行きづらい対岸にすぐ渡れ、のんびり運行のヴァポレット(水上バス)を待つより全然効率が良いかも!

と個人的には楽しめたゴンドラ初体験でした。

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さて今年の秋のバカンス先をヴェネツィアに決めた理由の一つはHさんが暮らしているから。

そこに暮らしている方に案内してもらえる旅行は、街の見え方感じ方もガイドブックにはないことが色々で、「実際地元では?」な話を伺うことができて面白い。

お忙しいところ申し訳ないと思いつつも、Hさんにディナーもお付き合いいただきました。

場所は“Al Covo”というレストラン。

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話に夢中ですっかり写真を忘れてしまったのですが、フロアを仕切るのが小柄でブロンドヘアのとってもキュートなマダム。

アメリカ西海岸出身で、ご主人がシェフでヴェネチアーノ。

そして今回、次々と美味しいワインを勧めてくださったのが彼らの息子くん。↑

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ピンポンっ!「マザネッティ!」

と早押しクイズのように答えてしまったマザネッティは、今回のバカンスで知った、殻まで美味しいサワガニ。

クリーミーなポレンタと合う合う。

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こうして始まったディナーは、お料理は地物、旬ものを中心にしたシェフのおまかせコース、ワインはHさんとレストランの息子くん(お名前失念)にお任せ。

冷前菜はイワシやラディッキオ(トレビス)、甘エビ、白身魚のタルタルなど。

fullsizeoutput_502.jpgフレッシュなグランセオラ(クモガニ)。

カニはこうして殻から身をほぐしてあると嬉しい!

fullsizeoutput_503.jpgマテ貝ですが、パリのマルシェで見るものと比べるととても小さい!

(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-694.html )

Hさんによると、ヴェネツィア人は比較的魚貝類は大きなものよりも小ぶりで味がしっかりしたものを好み、珍重するのだそう。(大きいものは大味になりがち?)

IMG_0735.jpgでた!グランキオ(ソフトシェル)のフリット。

春と秋の限られた期間でしか食べられないものだけに、食べれた時は毎回感激です。


IMG_0732.jpgプリモピアットはボンゴレ・ビアンコのリングイネ。

これがかなり塩味がしっかりで、ひと口めで「このしょっぱさはキツ過ぎる…」と思ったのですが、その海水のような濃さは、二口、三口と食べ進むうちに癖になる?!

こってりラーメンのスープまで完食する人(夫)の気持ちがちょっとわかるような?!(よくわからない喩え…)

パスタの量はとても少なく、このしっかり味だからその量なのかな。気がつけば完食でした。

IMG_0733.jpg今回のバカンスで再びマイブームになりそうなオレンジワイン。

IMG_0734.jpgセコンドピアットはカジキマグロにナスを重ねて。

IMG_0737.jpgお口直しは季節のソルベ、キンカンだったような。。

このへんでかなり酔いが回り、デザートタイムの前にお手洗いに立ちたいのに足に力が入らないというか、腰が立たないってこういうこと?!と思っていると、

Collage_Fotoral2.jpgこのチョコレートと赤ワインが合うからちょっと摘んでみて、と息子くん。

確かに合います、お店の方のそのお心遣いもありがたく、「酔って、腰も立たないし、もうダメです」なんて言ってる場合じゃないな、心の中で「気合だ、気合だ、」と叫んでみた。

夫「僕もうダメかも。お腹いっぱいです。デザートは無理です。」

オイオイオーイ、私が気合いを入れ直している、まさに真っ最中に食いしん坊な夫が白旗!?

でも、確かに飲み過ぎでホテルまで帰ることを思うと自重も大事。

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ドルチェは定番イタリンデザートの他にアメリカ出身マダムの秘伝レシピで作るアメリカンデザート。

となれば、マダムのデザートでしょー!と、チーズケーキとチョコレートケーキを3人で少しずつ分けていただくことに。

美味しい!

やっぱりこういうものは下手に軽やかに作っちゃダメだ。このくらい濃厚に、パンチが効いてなくちゃ。

IMG_0746.jpgH「このグラッパは最高級で希少、すごく美味しいものだから是非!」

K「じゃ、ちょっとだけ。」

口から喉、喉から気管支、胃がファイヤー!!

燃えました。

酔って満腹だった私の体を火で炙るようなこのグラッパはカウンターパンチ。

パタッと倒れて爆睡するかも、、と思ったけれど、食後酒ってすごい?!逆に意識がしっかりしてきて、胃腸もなんかスッキリしてきたかも?

IMG_0745.jpg最後の最後にエスプレッソをダブルで飲んだならもうシラフ?!
(が、どうやってホテルに戻ったのか記憶はありません。。翌朝こうしてお料理の写真だけは撮り続けていた自分に驚いた。)

こうしてHさんのヴェネツィア話アレコレとリストランテのオーナー家族のホスピタリティ溢れるお料理&ワインの数々(写せてませんが、グラスに並々5、6種類はいただいてます)で日付が変わるまで楽しんだ、さすがばバカンス!なスペシャルな夜でした。

A domani (^_-)-☆

おまけのパリをBelle et Bonne Blogで更新☆

今日は、「今年も開催
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1696.html

 

<info>
Al Covo
Calle de la Pescaria, 3968, 30122 Venice VE
+39 041 522 3812
http://ristorantealcovo.com/

 

KEICO

新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。
約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆


そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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