CHERKAOUI / GOECKE / LIDBERG☆
久しぶりのバレエ鑑賞でオペラ・ガルニエ宮へ。
“CHERKAOUI / GOECKE / LIDBERG”と題されたコンテンポラリー3作品の公演で、2作の新作を含む公演初日ということもあってか入口前ではTV取材班の姿もちらほら。
大階段を上がる時に感じた久々の高揚感♬
ん?あの金色のタイヤは??
フランス版ミシュランガイドブックも発売された後だし?!と一瞬思ったものの、ミシュランタイヤとしては細過ぎる…と思いながら近づくと、
それは、1669年ルイ14世がパリ・オペラ座の母体となる王立音楽アカデミーを創立してから今年が350年、フランス革命200周年を記念して建築されたオペラ・バスチーユができてから30周年というダブルアニバーサリーを記念した、Claude Levequed氏による“Saturnales”という作品でした。
今回の席はオーケストラ席前方だったのでオペラグラス無しでもダンサーの表情までよく見える♡
そして上がった幕。
まずは、Sidi Larbi Cherkaoui(シディ・ラルビ・シェルカウイ)による“Faun”(牧神)。
ディストリビューション→Marc Moreau、Juliette Hilaire
(舞台画像は公式サイトより)
二人の一瞬一瞬が美しく、うっとりしっぱなしの15分間でした。
続く2作品目がMarco Goecke(マルコ・ゲッケ)の新作“ Dogs Sleeps”。
ディストリビューション→Mathieu Ganio、Stéphane Bullion、Marc Moreau、Arthus Raveau、Ludmila Pagliero、Muriel Zusperreguy、Marion Barbeau。
これはディストリビューションに大好きなマチュー・ガニオの名前を見つけてからこの日最も楽しみにしていた作品!
私にはどのへんが“Dogs Sleeps”なのかはよくわからない感じだったのですが、、とにかく最初から最後まで飽きない、これまでバレエではほとんど見たことがないような動きの連続。
カチ、カチッと動きが止まる様子はストリートダンスの「ロック」のようでもあり、パントマイム早送りのように見えたりでで、ただただ面白く感じました。
その音楽も禅の世界のような武満徹に始まり、Maurice Ravel、Claude Debussy、Sarah Vaughanと続き、耳も飽きず、次にどんな展開になるのか全く想像がつかずで心地よい緊張感を感じながらの鑑賞で、また視覚的には真っ暗な舞台の中、ドライアイスの煙が白く漂う中でのダンスはとても幻想的でもありました。
カーテンコールではいつものようにマチュー♡と心の叫んで拍手の手が止まらず、カメラをちゃんと構えることができず。
ステージからはけてしまう彼をカメラ越しではなく、肉眼でずっと見ていたい気持ちが先走って…。
休憩はいつ見ても眩く絢爛豪華な世界でずっと見上げて佇んでいたい気持ちにさせられるホワイエを1周。
この日はちょっとお洒落をした方も多く、皆さんのファッションを見ているのも楽しいひと時でした。
時々東京の某所で一瞬みんなが同じ格好?に見えたりすることがあるのですが、それとは逆のトレンドとは関係なくそれぞれ自分の好きな、個性を表現したファッションだらけだったこの日は面白かった♬
最後は、Pontus Lidberg(ポンタス・リドバーグ)の新作“ Les Noces”(結婚)。
ディストリビューション→Aurélia Bellet、Lydie Vareilhes、Aurélien Houette、Antoine Kirscher、Takeru Coste、Julien Guillemard、Caroline Robert、Sylvia Saint-Martin、Letizia Galloni、Juliette Holaire、Clemence Gross、Nison Raux、Daniel Stokes、Yvon Demol、Simon Le Borgne、Andrea Sarri、Giorgio Foures、Nikolaus Tudorin
音楽はオペラ歌詞付きでIgor Stravinsky。
これもいつものことながらなぜかストラヴィンスキーの音楽を聴くと目が冴える私は今回もそれを痛感。
カーテンコールにはオペラ歌手の皆さんはじめ、指揮者、振り付けのリドバーグ氏も勢揃いし、観客からは割れんばかりの拍手喝采。
大勢のダンサーたちが次から次にステーシに現れる中で、そのタイトル「結婚」を考えながら世の中にはいろんな夫婦がいるよね…などと感じながら鑑賞しました。
久しぶりのオペラ・ガルニエ宮のひと時をエンジョイしました。
マチューに会えてよかった♡
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