Iolanta/Casse-Noisette☆
まだ朝晩肌寒いものの爽やかで気持ちいい季節に近づいているパリ。
早く初夏のパリになることを願いながら見上げた空には黄金に輝くハーモニーとポエジーの彫刻がキラリ☆
そこはこれまでも、そしてこの先もずっと来るたびに「ここは素敵!」と感激すること間違いなしなパリ・オペラ座ガルニエ宮。
大階段を上る時はいつだってシンデレラ気分?!
K「私が靴を落としていったら♬」
夫「靴がデカ過ぎて王子はひくね」
K「・・・」
今回鑑賞したのは、“Iolanta/Casse-Noisette”(イオランタ/くるみ割り人形)。
これは、チャイコフスキーのオペラ「イオランタ」とバレエ「くるみ割り人形」を同時公演(!)するという、なかなかびっくりなスペクタクル。
今回席は2階バルコニー席、この位置から。
舞台からはやや距離があるものの、オーケストラピットも含めよく見える♬
見上げるといつも通りシャガール。
つくづくその色彩の美しさにうっとり♡
この機会で知ったのですが、「イオランタ」と「くるみ割り人形」は同時期に作られた作品で元々は一緒に上演されていたのだそう。
「くるみ割り人形」は、バレエファンならずとも知っているだろうと思われる有名作品ですし、ストーリー上クリスマス時期にぴったりな華やかで明るい気持ちになる演目。
一方「イオランタ」は、盲目な王女・イオランタがブルゴーニュ伯爵・ボデモンに見染められ愛され、結ばれ、目が見えるようになるというこれまたハッピーエンドストーリー。
本公演は、「くるみ割り人形」の劇中劇として「イオランタ」が最初に上演され、そのままバレエに繋がりました。
(以下画像はカーテンコール)
「イオランタ」はオペラとしては比較的短めではあるもののフルに上演され、そのまま「くるみ割り人形」も抜粋ではなくフルだったので本公演は2回の休憩を挟んで約4時間。
19時開演、終わったのが23時15分という長丁場でしたが、ストーリー性があること、更に「くるみ割り人形」はよく知る好きな曲が多いこともあり、その長さを感じづらいものでした。
(ちょっとお尻が凝ったけど…)
「イオランタ」は盲目の王女が視力を回復して闇から光を得たのに対し、本来明るい気分になる「くるみ割り人形」は少女マリー(クララ)が子供から大人になる過渡期での体の変化、思春期ならではの心、無邪気な少女の光から大人になる前の悩み期間の闇へ…と、闇から光へ、光から闇へを感じる公演でした。
これまでに観たことがなかったダークな「くるみ割り人形」は、かえって私にはとても新鮮に感じられ面白かったです。
またこの日はホワイエでは、“AROP”会員(個人または企業の寄付によるオペラ座の支援活動組織)のディナー☆
そのため普段よりもドレスアップした人の姿も多く、そんなマダムたちのファッションウォッチも楽しい夜でした。
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