Karamel Parisでヴィエノワズリー☆
パトロールエリアにあるという手軽さからついブラッと立ち寄るようになったパリ7区の“Karamel Paris”(キャラメル・パリ)。
(関連ブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/7karamel-paris.html )
シグネチャーのボックスも可愛いキャラメルはお土産に、ケーキはお持たせに。
でも普段自宅用に買うことが多いのは定評あるこちらのヴィエノワズリー。
この界隈はグルメエリアではあるものの、観光スポットではないので(エッフェル塔がよく見えるけど歩くとそれなりの距離)、落ち着いていて店内のイートインコーナーもいつも空いている印象だったのですが、この夏は多くのアジア系のツーリストの方(彼らのSNSで人気沸騰中?)がイートインコーナーでティータイムを楽しむ様子をよく目にしました。
美味しそうなケーキやアイスクリームを食べる彼らを尻目にヴィエノワズリー選び。
まずはパン・オ・ショコラ。
店内での名称は“CHOCOLATINE OU PAIN AU CHOCOLAT ?”(ショコラティーヌそれともパン・オ・ショコラ?)というネーミング。
このパンは全国共通パン・オ・ショコラと思いきや地域によって呼び方が異なります。
オレンジ色の地域ではパン・オ・ショコラ、ブルーはショコラティーヌなのです。
そう言えばこの夏パリで見ていた情報番組の中でボルドー地方のある村のムッシュが
「これはパン・オ・ショコラなんてものじゃねーよ、昔々からショコラティーヌだ!全国区でショコラティーヌに統一すべきだ!」と力説していたな。
何よりそんな頑固そうなムッシュの様子が面白かったけど。
で、このお店のショコラティーヌorパン・オ・ショコラの何が嬉しいってチョコバーが2本入ってるところ♡
近くのパン屋さんものは1本だから、ちょっと贅沢したい時はこのお店のものに。
かなり大きいので店頭でも目立っているのが“CHARENTAISE AUX POMMES”(シャランテーズ・オ・ポム)。
これまた大定番ヴィエノワズリー、折り込みパイ生地に林檎のコンポートを詰めたChausson aux pommes(ショソン・オ・ポム)の名称アレンジ版。
Chausson(ショソン)はスリッパの意味なのでちょっと小ぶり?!に対して、こちらは Charentaise(シャランテーズ)。
それはポワトゥー-シャラントゥという地方のスリッパ。
(フランス語版Wikipediaより)
ちょっと気になったので調べてみると、こんな感じの素朴でソフトで温かそうな室内履きでした。
その歴史は古く、元々は中世時代の農民がサボでは足が寒いので布地の靴を履いたのが始まり。
17世紀終わりにフェルト生地で作られるように。
そしてルイ14世の時代になると貴族たちは召使いにシャランテーズを履かせました。(貴族は履かない)
その理由は召使いたちの足音が気にならずに済む、フェルト生地の靴で歩き回れば床掃除にもなる!?(主婦発案のそんなモップ付きスリッパ、日本にある〜)。
現在の形のシャランテーズの形になったのは20世紀で、色やデザイン性が増したそう。
とシャランテーズなるものをを知ったところでパクッ!
キャラメルを練りこんだパイ生地に軽くキャラメリゼされた林檎のコンポートが端まで詰まってずっしり重め、林檎ダイスがアクセント。
大きいのでそれなりの食べ応えはあるものの、美味しいのでペロリでした。
このお店の中でも一番好きなヴィエノワズリーは、 スペシャリテのクロワッサンをロール状にした“KARAROLLS”(キャラロール)。
いくつか種類があるものの、キャラメルソースとローストしたアーモンドが散りばめられたものが定番。
中にはキャラメルバニラクリームがたっぷり。
これまたしつこい甘さではなく、いい塩梅でまとまっているところがところがさすが!
と言うわけで、パリの週末ではちょっと贅沢プチデジュネにKaramel Parisのヴィエノワズリーを楽しみます。
ARCHIVE
MONTHLY