モネへのオマージュ☆
もっと早くにアップするつもりでしたが、すっかりタイミングを逃してしまいました。
展示作品は少ないものの、その印象はポップでちょっと可愛いさも感じ、素敵に印象に残った展覧会について。
それは今月初めまでMusée de l'Orangerie(オランジュリー美術館)で開催された“Alex Katz. Nymphéas – série Homage to Monet, 2009-2010”(アレックス・カッツ 睡蓮 モネへのオマージュシリーズより 2009-2010年展)。
1927年アメリカNY生まれの芸術家アレックス・カッツ。
ニューヨークに生活拠点を置きながら制作活動は自然に囲まれたメイン州にアトリエを置き、夏の間などそこで行ったそう。
アトリエ近くには睡蓮の咲く沼があり、本展ではその沼の睡蓮を見ながらモネへのオマージュとして描かれた作品を展示。
大都会NYと自然豊かなメイン州を行ったり来たりの生活。
都会にいるから感じる自然の良さ、田舎暮しをすることで感じる都会の刺激。
異なる双方の魅力を感じながらの生活、制作活動を思いながら鑑賞しました。
その作品の合間に窓から見えるパリの夏空も綺麗で気持ちのいい日だったこと思い出しました♬
そんなポップな睡蓮鑑賞の後は、やはり元祖「睡蓮」なモネ作品を鑑賞。
そしていつも通り地下1階の常設展もひと回り。
で、この部屋すごい!
現在オランジュリー美術館に常設されている多くの作品が実際はこんな感じで書斎やダイニング、リビングに飾られていたことがわかります。
こんな空間で暮らしていたなんて…!と感嘆止まず。
実は、これはよくできた模型!
オランジュリー美術館の元となるコレクションを集めた画商Paul Guillaume(ポール・ギヨーム)が暮らした1930年頃のアパルトマンの部屋の再現模型です。
実際はこんな感じで壁の中に埋め込めれた感じで展示。
ポール・ギヨームは1910年頃小説家で美術批評家のギヨーム・アポリネールとの出会いをきっかけに当時まだ無名だった画家達(マティス、ピカソ、モディリアーニ、キリコ、ユトリロ、アンドレ・ドランなどなど!)の作品を買い集め、彼らを積極的に支援し画廊で紹介して世に広めたそう。
ポール・ギヨーム自身は絵の勉強をしていなかったそう(←個人的にはそこにかなり驚きです)で、そのコレクションは自分の感性のままに。。
(モディリアーニによるポール・ギョームの肖像画)
審美眼や先見性は学んで習得する以前にそのセンス有無かな…と思い知るオランジュリーのPaul Guillaume Collectionです。
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