来月を楽しみに☆
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が全国解除。
となっても急にコロナ前の生活に戻れる訳ではないことはわかっているけれど、それでも気持ちが前を向くし率直に嬉しく感じてます。
この約2ヶ月間で思うこと、考えることは色々でしたが、人類史上こんな風に世界中が同じタイイングで同じ困難、敵に対峙したことはあったんだろうか?と。
コロナは人と人との繋がりを裂くけれど、同じ困難に直面している今こそみんなで助け合って人との繋がりを強くしたいという気持ちになりました。
(本文とは無関係なパリの以下3枚。あちこちで薔薇が香る季節の今が好き)
2004年中越地震が起きた時、私はパリにいました。
たまたま地震の翌日が帰国日だったのですが、パリで知ったそのニュースは言いようもないショックでした。
下越エリアに住む弟家族とはすぐに連絡が取れたものの、当時中越エリアにあった実家はじめ親戚と全く連絡が取れず、安否もわからず眠れないまま一夜を過ごして帰国のためシャルル・ド・ゴール空港へ向かうタクシーでのこと。
(パリのローズガーデン・バガテル公園のブログ→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-37.html)
タクシーの運転手さんが、
運「日本人?日本でまた大きな地震があったね」
K「私の故郷です」
運「えっ!そりゃ大変だ。心配だね」
と、そこから運転手さんはブラブラブラっと色々話してくれましたが、私には全く耳に入らず、とにかく親の安否が心配でした。
そろそろ空港到着という頃に、
運「マドモアゼル、心配しないで。きっと大丈夫だ。それに日本は経済力もある、日本人は働き者だ。すぐに復興できる。俺の出身は〇〇(思い出せないのですが、カリブ海の島だったと思う)だけど、台風で街は破壊された。両親は死んだ、兄弟も死んだ。みんな死んだ。あれから何年も経つのに未だに街は復興できていない。こんな酷い話ってある?」
気の毒な運転手さんの話に自分が置かれた不安な気持ちも重なって悲しくなりましたが、その気持ちをシェアできたようなところもあって少し励まされた感じもしました。
それまで起こってきた遠い国の戦争や紛争、自然災害に心を痛めることはあっても実際に経験した人の悲しみや苦しみを本当に理解するのは程遠かったのだと思い知りましたし。
それと思うと今は世界中が共通の問題に直面しているのだから、それぞれの国が抱える問題は複雑でしょうが助け合いたいと思うのですが…。
(パレ・ロワイヤルの薔薇→ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/post-697.html)
あらら、なんだかいつになく真面目な書き出しになってしまった。
話を変えて、昨日のPâté de campagne”(パテ・ド・カンパーニュ 田舎風パテ)つながりな美味しい話。
これまた外出制限前のアップしそびれネタですが、大好きな渋谷区松濤のフレンチレストラン“Sans Déconner”(ソンデコネ)。
ビューロー貝とトレビス。
この日、初めて食べたのが世田谷区等々力にあるAu Bon Vieux Temps(オー・ボン・ヴュータン)のパテ・ド・カンパーニュ。
その噂を聞き以前から食べたいと思っていたのですが、結局なかなか行けずにいるオー・ボン・ヴュータン。
(独身時代はこちらのケーキの大ファンで通いました)
オー・ボン・ヴュータンの河田さんと渋谷シェフとお友達ということで、この日入荷があっていただくことができたのでした。
臭みやクセがなく上品で食べやすい♡
これは是非オー・ボン・ヴュータンに買いに行きたいところです。
レンズ豆と温泉卵。
シンプルなビストロ飯ですが、渋谷シェフが作るとやっぱりどこか繊細な味わいに。
菜の花にグレープフルーツ。
ソンデココネ風フィッシュ&チップス?!
チップスはないけれど、揚げた鱈に生ハム乗せはイケる♡
バベットステーキに焼きニョッキというフランチイタリアンなコンビは、おもいきりツボ!
日本でいただくバベットは、パリのものとはちょっと違う…と感じること度々ですが、こちらでいただくものはかなりパリっぽい。
外出制限解除ということで来月あたりできればお邪魔したいな〜とは思っていますが、我が家としてはいきなり外食回数や行動範囲を広げるつもりはなく、もうしばらくは3密を避けたご近所限定生活を送りたいと思ってます。
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