ポルトガル☆アレンテージョ風
だいぶ前のことですが、「夏のバカンスでどこに行こう?」な家族会議で、当時まず候補に上がったのがポルトガル。
夫「まずはメシだな。食事が好みどうか」
K「大丈夫でしょ。日本にカスティーリャ(カステラ)、テンペ〜ロ(天ぷら)を伝えてくれた国だよ。たぶん日本人の味覚に合う」
夫「いや、やっぱりどんな食事なのか一度食べてみた方がいいな」
と、当時はこんな会話の結果、パリにあるポルトガル料理レストランを調べてディナーに出かけました。
(↓ 本文とは無関係なパリ犬)
訪れたレストランは(場所も店名も覚えてません)オシャレな間接照明というより、やたら薄暗く、しっとりとBGMに「ファド」が流れていました。
お店のポルトガル系とおぼしきマダムはとても朗らかで親切で、メニューの説明も丁寧でした。
そして帰り道。
夫「今日のお店は料理全般的に塩辛かったな。あの塩辛さはオーセンティックなのか?」
K「わかりません。選んだメニューのせいかもだけど、干し鱈が色々使われてたからそのせい?」
夫「どーする、リスボン行く?」
K「それよりさ〜今日はファドが気になった。なんであんなに悲しげなの?」
夫「ファドってああいうものでしょ」
K「実際は悲しい歌詞じゃないのかもだけどバカンスで行くんだから、もっとなんていうか、“うれしたのし大好き”(ドリカム)な、目深にして〜た♬帽子のツバをグ〜ッと上げたい気分〜♬ で行きたいんですけど」
夫「今回はポルトガルは見送りだな」
K「だね」
あれから時々思い出したようにポルトガルバカンスは議題に上がるものの、未だ実現せず。
そして今週末、ふとまたポルトガルが話題が上がり、いつか本場で食べたいあの料理を作りろう!となりました。
まずはひと口大にカットした豚肉ロース、パプリカ、にんにく、塩、オリーブオイル、白ワインをジップロックに入れて揉んで一晩マリネ。
お肉が柔らかくなった様子。
アサリを砂出し。
粗みじん切りの玉ねぎをソテー。
そこにトマトも入れてしんなりするまでしっかり炒める。
(しんなりしたら、このまま脇に置いておく)
その傍らでひと口大サイズにカットしたジャガイモを揚げる。
(これもそのまましばらく脇に置いておく)
フライパンにオリーブオイルを熱してマリネした豚肉、ニンニク、パプリカを入れてソテー。
そこにアサリ投入。
アサリの口が開いたところで先程の「玉ねぎ&パプリカソテー」と「揚げたジャガイモ」を加え入れ、白ワインを入れて蓋。
そろそろかな?と蓋を取るとグツグツと美味しそうな音と香り♬
最後にレモンを絞ってとパセリを入れたら完成。
(パセリ忘れました…)
こうして完成したのは、「アサリと豚肉のアレンテージョ風」。
アレンテージョは、ポルトガル南東部を占める広い地域で、海岸線から山岳地帯までを含んでいるので、こうした海の幸の貝と山の幸の豚肉を組み合わせるという料理があるのだそう。
スープの染み込んだポテトもイケる〜♡とアサリ豚なポルトガル飯に満足。
K「やっぱりポルトガルも一度は行ったほうがいいよね〜!歴史的にも日本とは関わり深いし」
夫「このワインも美味しいロゼだな。豚にもアサリにも合う」
K「イタリアのロゼ。ランゲ、ピエモンテだよ♡」
ストロベリーやチェリーの酸味を感じる、しっかりカラーのロゼワイン。
グイグイ飲む進むうちに話はイタリア話にとって変わり、やっぱりバカンスはイタリアと回帰してしまった。(毎度)
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パリの1枚。
小さなパリジェンヌ用。
子供服でも色使いもコーデもシック。
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