ルートヴィヒ美術館展
只今「国立新美術館」で開催中の『ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション』へ行ってきました。
私は初耳だった「ルートヴィヒ美術館」は、ドイツ第4の都市、ケルン市が運営する美術館で、20世紀から現代までの美術作品を収集・紹介する世界有数の美術館だと知りました。
1986年開館ということで比較的新しい美術館です。
元になっているのは、館名に名を冠する美術コレクターとして名高いペーター&イレーネ・ルートヴィヒがケルン市に寄贈した約350点の作品。
また同じくケルン市立のヴァルラフ=リヒャルツ美術館からは、ケルンの弁護士、ヨーゼフ・ハウプリヒが寄贈したドイツ近代美術のコレクションを含む1900年以降の作品が移管され、ルートヴィヒ美術館の基盤が整えられたのだそう。
本展覧会では、ルートヴィヒ夫妻をはじめとするコレクターたちに焦点を当て、ドイツ表現主義、新即物主義、ピカソ、ロシア・アヴァンギャルド、ポップ・アートなど、絵画、彫刻、写真、映像を含む代表作152点を紹介。
平日10時ということもあり、館内は空いていてとても観やすく、思いのほか贅沢な美術鑑賞タイムとなりました。
出品リストを片手に1点ずつじっくり作品に向き合い、鑑賞後は特に印象に残った、好きだった作品には赤マルチェック。
帰宅後にそのリストを読み返すと、ほとんどの作品を思い出すことができたことからも作品たちと話せた(?)気もしました。
(混み合う展覧会だとなかなかそうもいかなかったりするので…)
いくつか印象に残った作品をピックアップ。
アンディ・ウォホール「ピーター・ルートヴィヒの肖像」
以前は特にアンディ・ウォホールファンではなかったのですが、なんだか年々好きになってます。
ワシリー・カンディンスキー 「白いストローク」
タイトルが好き!と響いた作品。
美術作品には私などにはなかなか理解が及ばないタイトルが多々ありますが、クールで格好いいセンスのタイトルを目にすると作品と一緒に強く印象に残ります。
ピカソ「アーティチョークを持つ女」
アーティチョークを持っているものの、これは当時の時代背景を写した戦争の武器。
ピカソの絵からはいつも強いメッセージが伝わってくる。
ブリンスキー・パレルモ「四方位 I」
以前はこの手の作品にはあまり感じるところがなかったのですが、ファッションの観点で配色、カラーコーディネートの参考になることを感じ、最近とても興味深い。
ルートヴィヒ美術館のあるケルンは、文化の薫り高い古都だと聞くので、いつか行ってみたいな…と思いながら美術館を後にしました。
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パリの1枚。
先日早々に更なるディスカウントとなったデパートのソルド(セール)。
友人によると、空いてるよ〜と。
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