ロカマドゥールとルイイ
パリのマルシェでの買物は籠バッグが絵になる。
でも、案外入らなかったり重かったり。。
なのでやっぱりコロコロ。
コロコロコロとカートを引きながらマルシェに向かう親子。
私がコロコロと呼ぶこのカートは、使う前はいかがなものか...おばちゃんしか持ってないような...
と躊躇があったものの、使ってみると重いもの、かさ張るものを運びやすくてとても便利。
という訳で時々私もコロコロで出動です。
今日は家飲みのお手頃ワインを求めてワインショップ"CAVAVIN"へ。
気楽に地元の人らしき人達がどんどんやってくる、気負わずに入れるお店。
そしてお店の方(只今日本語勉強中!ということで、一生懸命日本語で話してくれました)
が、とても親切だったので「フレッシュなシェーブルチーズに合うワインを教えてください!」
とお願いしたところ「この時期のシェーブルには軽めの白、ロワールあたりがいいですね!」と、
シェーブルに合わせたルイイと和食に合いそうなメヌトゥー・サロンの白2本を選んでくれました。
で、チーズと白ワインを楽しみに帰宅し冷蔵庫を開けたら、くっさッ(>_<)
なに、この匂い!? くっさ!!!
犯人は、今晩食べようと思っていたシェーブルチーズの"Rocamadour"(ロカマドゥール)。
「チーズは冷蔵庫ではなくベランダあたりに置いといて」と以前チーズ屋さんに言われたものの
突然雨が降ることも多く、外に出すのは...と思ってつい冷蔵庫に入れてしまったのですが
小さいくせにこのチーズは強烈な香りを放って冷蔵庫を占拠(ー_ー)
とりあえずジップロックに入れて密閉。。でないと冷蔵庫を開ける度にプ〜〜ン。。
丸く小さくクリーミーな風情でカワイイのに、あまりの臭さに驚かされたわ〜(>_<)
ところでロカマドゥールってわりとよく聞く地名なのに行ったことはなく、どこだっけ?状態。
ちょっと調べてみると、フランス・南西部のミディ・ピレネー地方にある小さな村。
(以下ロカマドゥール画像は観光局ロカマドゥール観光サイトより)
アルズー渓谷の絶壁に張りついた村、ロカマドゥールはキリスト教の重要な巡礼地のひとつで、
フランス屈指の観光地。
1166年、古代の墓から聖アマドゥールと思われるミイラ化した遺体が発掘され、それが数々の
奇跡をひき起こしたと言われ、以来、歴代の国王や巡礼者が訪れるように。
巡礼者は自らの罪を悔い改めるために 216段からなる階段をひざまずいて登ったと...。
(ちょっと想像するだけで痛く、苦しい...)
聖アマドゥールが隠遁生活をしたと言われるこの地は、アマドゥールの岩=ロッシュ(ロック)+
アマドゥールが「ロカマドゥール」の地名の由来だそう。
村の中央広場には古代の岩陰遺跡と7つの教会、そして礼拝堂があり、中でも「黒い聖母」
が祀ってあるノートル・ダム礼拝堂は必見、と。
そして聖母が奇跡を起こした時、ひとりでに礼拝堂の鐘が鳴るとか?!
謎も多く、中世からたくさんの奇跡を起こしたと伝わる黒い聖母子像。
村はだいぶ観光化されているそうですが、この地域は美味しそうなフランス食材もいっぱいですし
一度は訪れてみたいです。
そんな話をしながらグリーンサラダと一緒にいただいたロカマドゥール。
本来はあまり熟成させずにフレッシュな味を楽しむものらしいのですが、買った日に食べ損ねて
2日程冷蔵庫に入れておいた結果、熟成が進んだという感じ...。
臭かったものの、とろとろクリーミーでロワールの白ワイン"Reuilly"(ルイイ)とも確かに合いました♥︎
K「このルイイワインはいくらだと思う?」
夫「30ユーロぐらい?」
K「ブッブッーー!10ユーロ☆」
夫「え・・・」
抜栓直後の香りは青りんごのようにフレッシュ、レモン水のようなさっぱり感、その後の変化は
乏しく深みや複雑性はないものの、とにかく軽くて飲みやすい。
暑い日に料理をしながらゴクゴク飲める?!そんな気楽な家飲みワイン・ルイイでした☆
おまけのパリは「2016年外せないパティスリー Vol.2」をBelle et Bonneブログで♬
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