ポークサンドとヘッダ・ガブラー☆
久しぶりの渋谷。
目指すはBunkamura・シアターコクーンとなれば、ここで腹ごしらえがコムダビチュード。
ローストビーフサンドが人気の「フランネル スタイル コーヒー」(元松濤カフェ)。
久しぶりのローストビーフを食べる気満々でしたが、オーダーしたのは「ポークハムサンドイッチ」☆
溢れ出たレタスにオニオンスライス、その中に埋もれるように薄切りの自家製ポークハム。
上のパンにはチーズがとろ〜り。
ギュッと押して潰さないと頬張れない厚みですが、見た目よりもバゲットがソフトで軽いのでペロリでした。
ドリンクは大好きなチャイ。
一方、夫は初志貫徹な「ローストビーフサンド」Sサイズに追加で目玉焼きもサンド。
いつもはお肉がダブルなMサイズなのに、ちょっとダイエット?!
でも実際Sサイズで十分なボリュームだと思います…。
(↑過去のブログより)
そして食後は、復活した名物シフォンケーキ「松濤ケーキ」か同じ生地を使った「松濤ロール」を楽しみにしてたのに、、じ、時間がない。
急いでシアターコクーンへ向かいました。
(ケーキが食べれず、本当に本当に残念無念!)
今回観劇したのは、イプセンの戯曲「ヘッダ・ガブラー」。
「人形の家」と並ぶヘンリック・イプセン(1828〜1906)の代表作です。
主人公は、プライド高く、美しく、わがままで、高慢で、嫉妬深く、辛辣で、無い物ねだりなお嬢様、高名なカブラー将軍の娘「ヘッダ・ガブラー」(寺島しのぶ)。
恋愛と結婚は別と割り切って平凡な大学教師(小日向文世)の妻におさまったものの新婚旅行から戻って早々、「もー、こんな退屈な男と退屈な毎日には耐えられないわっ!しかもこの先の人生ずっとよぉ…!」状態に。
そんなところに昔の恋人(池田成志)、その元恋人を追いかけて来た女性(水野美紀)、ヘッダに嫌らしく迫る判事(段田安則)が絡む中、ある事件が起こり、その果てにヘッダは衝撃的な決断をする…。
ここではネタバレなあらすじは割愛ですが、ご興味がある方はシスカンパニー・オフィシャルサイトを
→ http://www.siscompany.com/hedda/gai.htm
芸達者な5人の演技にグイグイと引き込まれての観劇でした。
欲しいものは、苦労をせずに何でも手にしてきただろう的な、端から見たら何もかも恵まれた女性ヘッダ。
一見気だるい雰囲気の、いかにも魔性の女なのだけれど、誰に対しても媚びることなく、女を武器にしているわけでもない。
ただ心の奥にモヤモヤと抱えた漠然とした闇は深い。
この作品が書かれた当時は、まだまだ女性の社会進出は難しく、家庭の中で家事育児に専念するのが当然であり、自由や自立を得るのが難しかった時代。
そんな中でヘッダが感じる不満や不安や焦りは、ある意味とても贅沢なのだけれど、時代がだいぶ変わった現代でも頷ける部分も多く、女性のイヤな部分をまざまざと見せられるシーンやセリフがあちこちに散りばめられていました。
K 「ひどい女性だけど、ちょいちょいわかるな、ヘッダの気持ち」
夫「ヘッダにそっくりな人を知ってるよ!」
K「え、あそこまでワガママな人いる?」
夫「ケーコさん!」
K「は?全然違うでしょ、、でもある意味女はみんなヘッダかも?!」
*シス・カンパニー公演 「ヘッダ・ガブラー」は2018年4月30日まで
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