Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

ポークサンドとヘッダ・ガブラー☆

久しぶりの渋谷。

IMG_4777.jpg

目指すはBunkamura・シアターコクーンとなれば、ここで腹ごしらえがコムダビチュード。

ローストビーフサンドが人気の「フランネル スタイル コーヒー」(元松濤カフェ)。

IMG_4776.jpg

久しぶりのローストビーフを食べる気満々でしたが、オーダーしたのは「ポークハムサンドイッチ」☆

溢れ出たレタスにオニオンスライス、その中に埋もれるように薄切りの自家製ポークハム。

上のパンにはチーズがとろ〜り。

ギュッと押して潰さないと頬張れない厚みですが、見た目よりもバゲットがソフトで軽いのでペロリでした。

IMG_4773.jpg

ドリンクは大好きなチャイ。

IMG_4774.jpg

一方、夫は初志貫徹な「ローストビーフサンド」Sサイズに追加で目玉焼きもサンド。

いつもはお肉がダブルなMサイズなのに、ちょっとダイエット?!

でも実際Sサイズで十分なボリュームだと思います…。

Collage_Fotorfra2.jpg

(↑過去のブログより)

そして食後は、復活した名物シフォンケーキ「松濤ケーキ」か同じ生地を使った「松濤ロール」を楽しみにしてたのに、、じ、時間がない。

急いでシアターコクーンへ向かいました。

(ケーキが食べれず、本当に本当に残念無念!)

IMG_4779.jpg

今回観劇したのは、イプセンの戯曲「ヘッダ・ガブラー」。

「人形の家」と並ぶヘンリック・イプセン(1828〜1906)の代表作です。

主人公は、プライド高く、美しく、わがままで、高慢で、嫉妬深く、辛辣で、無い物ねだりなお嬢様、高名なカブラー将軍の娘「ヘッダ・ガブラー」(寺島しのぶ)。

恋愛と結婚は別と割り切って平凡な大学教師(小日向文世)の妻におさまったものの新婚旅行から戻って早々、「もー、こんな退屈な男と退屈な毎日には耐えられないわっ!しかもこの先の人生ずっとよぉ…!」状態に。

そんなところに昔の恋人(池田成志)、その元恋人を追いかけて来た女性(水野美紀)、ヘッダに嫌らしく迫る判事(段田安則)が絡む中、ある事件が起こり、その果てにヘッダは衝撃的な決断をする…。

ここではネタバレなあらすじは割愛ですが、ご興味がある方はシスカンパニー・オフィシャルサイトを

→ http://www.siscompany.com/hedda/gai.htm

textimg1.jpg

芸達者な5人の演技にグイグイと引き込まれての観劇でした。

欲しいものは、苦労をせずに何でも手にしてきただろう的な、端から見たら何もかも恵まれた女性ヘッダ。

一見気だるい雰囲気の、いかにも魔性の女なのだけれど、誰に対しても媚びることなく、女を武器にしているわけでもない。

ただ心の奥にモヤモヤと抱えた漠然とした闇は深い。

この作品が書かれた当時は、まだまだ女性の社会進出は難しく、家庭の中で家事育児に専念するのが当然であり、自由や自立を得るのが難しかった時代。

そんな中でヘッダが感じる不満や不安や焦りは、ある意味とても贅沢なのだけれど、時代がだいぶ変わった現代でも頷ける部分も多く、女性のイヤな部分をまざまざと見せられるシーンやセリフがあちこちに散りばめられていました。

K 「ひどい女性だけど、ちょいちょいわかるな、ヘッダの気持ち」

夫「ヘッダにそっくりな人を知ってるよ!」

K「え、あそこまでワガママな人いる?」

夫「ケーコさん!」

K「は?全然違うでしょ、、でもある意味女はみんなヘッダかも?!」

 

☆Belle et Bonne Blogも絶賛更新中☆
 
<info>
Bunkamura
東京都渋谷区道玄坂2丁目24−1
*シス・カンパニー公演 「ヘッダ・ガブラー」は2018年4月30日まで

 

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

ARCHIVE

MONTHLY

フィガロワインクラブ
Business with Attitude
キーワード別、2024年春夏ストリートスナップまとめ。
連載-パリジェンヌファイル

BRAND SPECIAL

Ranking

Find More Stories