マリック・シディベ写真展/カルティエ現代美術財団
現在パリのカルティエ現代美術財団で2月25日まで行なわれる、アフリカのマリ共和国出身の写真家マリック・シディベの写真展を見に行きました。こちらの施設では過去に、写真家の森山大道の展示が行われたことも記憶に新しいです。
カルティエ現代美術財団は、1995年にアフリカ大陸の外で初めてとなるマリック・シディベの個展を発表しました。
2016年にアーティストが亡くなって約1年後、2017年10月20日から彼に敬意を表した今回の回顧展が開かれる運びとなったそうです。
この展覧会は、時代を超越した美しさ溢れる未発表の肖像画と、ヴィンテージ写真の膨大なコレクションで構成されています。
ところどころ、目を引くインスタレーションもありました。
例えば、白黒ボーダーを背景にした写真スタジオのセットや
ピンホールカメラをかたどった、椅子が置いてありました。
スタジオのセットの横には、帽子やメガネも置かれていて、
思い思いの格好で、写真撮影を楽しむことができるようになっています。
いわゆる「参加型」のインスタレーションで、
マリック・シディベが楽しみながら撮影していた姿を追体験できるようです。
展示は地下にも及び、映像もありました。
写真は時代の証言者と言われる通り、
撮影者と被写体のコミュニケーションを介して切り取られた写真たちは、
どこか陽気で、生き生きとしているように感じられました。
▶︎他アーティストの存在
1980年コンゴ出身、JP Mikaの絵画。
1947年ガーナ出身のPaa Joeの彫刻。
これは正方形の写真が撮影できる、実在するローライフレックスと言うフィルムカメラを基にしてた作品のようです。
黄色の壁に展示されていた写真は正方形なので、
同様のカメラで撮影されたのではないでしょうか。
展示は2月25日までなので、ご注意ください!
Fondation Cartier pour l'art contemporain カルティエ財団現代美術館
261 boulevard Raspail 75014 Paris
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