千花 -SENKA- 日記

パリと雪*

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パリに雪がふりました。

朝起きるとこのような景色。

セーヌ川の水位が上がって大騒ぎの中、
今度は雪が降ってまた大騒ぎ...
というよりは、色々な機能がストップし、むしろ街中は静かという印象さえありました。

バスがない。
電車がない。
郊外に住む人々は出勤できない。
学校はお休み。


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近くの広場は美しい雪化粧。

10センチほどの雪ですが、こんなかんじです。


そして、
マイナス10度の予想だし、
道路は凍るし、
タイヤも対応していないし、
ランジスへの仕入れはなし!

ということで、わたしもなんとお休みをいただいてしまいました*
(ファッションウィークの働きすぎをちょっと調整ということで)

突然舞い降りたお休み。
朝目覚めると、寒いけれど久々の太陽が。

これは外に出なければ、と見つけたのがPetit Palais にある小さなホールでのピアノのコンサート。

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こんなホールがあるとは知りませんでしたが180席ほどで、10列ほどしかなく、
中央の後列に座りましたが演奏者の指の動きが見えるほど近く、
大きなホールでのコンサートとは全く違う臨場感、そして久しぶりの生のピアノの音、振動にとても感動しました。

演奏者はAntoine Simon。
若いアーティストを招待するこのコンサート。
今回、本当は別のアーティストでしたが、例によって雪の影響でパリに来ることが出来ず、前夜に出演依頼を承諾してくれたのが彼だったと。

最初に登場したときと、最後に演奏仕切ったときの彼様子が全く別人のように見えたのがまた印象的。

すでに4月12日に同ホールでのリサイタルがきまっています。
彼のアレンジのチャイコフスキー、是非とも聞きにいきたい!!
ランジス後の木曜日、12:30、はやく切り上げられるかしらっ?!
と、いまから期待しまうほど素晴らしい演奏でした。
特にリストとスクリャービン。


演奏のあとは美術館内をふらふら。
そしてお日様の光差す中庭にて余韻に浸って。

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雪のお陰で思い掛けないご褒美をいただきました。


また明日から雪がふるとか。
さてさて、どうなることやら...*

千花子

フローリスト
東京でデコレーションと花の仕事を経て2009年に渡仏。
2021年5月にブティックCHIKAKOをオープン。
日々移り行く花とパリの街の素敵な一面をお伝えします。

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