パリの夏、レストランにはテラスがなくちゃ!

店の前の歩道に2つくらい小さなテーブルを並べただけの小さなテラスでも、太陽が出たら奪い合いとなる。パリっ子にとって、テラスは太陽が眩しい季節には不可欠の存在だ。さらに最近は、建物の上のルーフトップも夏のオープンエアの人気スポットに仲間入り。そよ風と太陽、そして美味しい食事。そんな贅沢な時間が得られる、秘密の新しいスポットは……。

特集

June 12, 2017

■パリ16区、緑に囲まれたルーフトップで朝から深夜まで。

隣接するヌイイー市も含め、パリ16区はシックなブルジョワ地区だ。その地で地元民たちに長年愛されているBrasserie Auteuil(ブラッスリー・オートゥイユ)が、この初夏に大改装&拡張してニューオープン。緑溢れるトスカーナ地方の別荘といった風情のインテリアを手がけたのは、気鋭の室内装飾家ローラ・ゴンザレスである。麻、カナージュ、素焼きのタイルなど素朴な素材を用いつつ、彼女特有のパリジェンヌ視点のエレガンスをミックスして気持ちの良い2フロアを作り上げた。

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パリにいることを忘れさせる緑のルーフトップ。photo:Yann Deret

地上階、エントランスの前に広がるテラス席……太陽に恵まれ、十分に魅力的なのでつい席を確保したくなるけれど、ちょっと待った! 晴天なら、緑に囲まれたオープンエアのルーフトップへ直行しよう。通りから見上げても覗けないこのスペース、とにかく気持ちがよい。食事を楽しむだけでなく、カクテル自慢のバーもあるのでパリの明るい夕方、このルーフトップで一杯! という時間も悪くない。

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パーゴラ、籐の椅子、バニエ・ランプシェードがトスカーナ地方の夏を思わせる。

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今のパリ、カクテル・バーは不可欠!! photos:Yann Deret

メニューはデザートも含め、イタリアンとブラッスリーのミックス。ピザ・ブームのパリらしく、パスタは5種だが、ピザはしっかり8種も揃えている。アイスクリームはエクサン・プロヴァンスで有名なフィリップ・フォールからの取り寄せなので、パリで味わえる絶好のチャンスでは?

パリでブラッスリーというと、黒いエプロンをつけた小太りのおじさんボーイがお盆を掲げて、といったイメージがあるけれど、ここは若者がほどよいカジュアルさでテーブルの合間を縫ってサービスをする……というわけで、トータルに爽やかなニュー・スポットなのである。

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前菜、パスタ、ピザ、メイン……デトックス・ドリンクまでメニュー内容は豊富。食前酒タイムは、前菜をシェアして。
photos:Yann Deret

Brasserie Auteuil
78, rue d’Auteuil
75016 Paris
tel:01 40 71 11 90
営)9:00~翌2:00(ランチ12:00〜14:30、ディナー18:30〜22:00)
無休
www.auteuil-brasserie.com

≫ サン・ラザール駅の、静かな隠れ家テラスで一服。

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■サン・ラザール駅の地上階、隠れテラスで美味しい時間を。

その昔、印象派の画家たちがノルマンディーの海、空、緑を求めて旅立ったサン・ラザール駅。今でも彼らのようにドーヴィルやル・アーヴルに向かうには、この駅から出る列車に乗ることに変わりはない。パリ近郊を結ぶ電車の発着駅でもあり、地下鉄も走っているので、朝晩は乗り換えに急ぐ通勤者たちがいっぱいだ。

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ラザールの店内。カウンター席の上、列車の案内ボードのようなインテリアの遊びがある。
photo:Corinne Jamais

この駅で列車に乗る人も乗らない人も、時間を過ごしにやってくるのは地上階にあるレストランLazare(ラザール)。スターシェフ、エリック・フレッションがオーナー・シェフだけあって、駅校舎内の便利なだけが取り柄の店とは一線を画している。この夏、レストランの前に40席からなるテラスがオープンした。人通りもそれほどない通りに面し、グリーンに囲まれたテラスは意外にも静かで、駅にいることを忘れさせる。

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シックな色合いでまとめられ、グリーンに囲まれたテラス。
pohtos:Yann Deret

食事メニューに並ぶのは、素材にこだわったシンプルなブラッスリー料理。食事時間以外も営業しているので、ティータイムもOK。今の時期はなんといっても、アイスクリーム・ワゴンが人気である。旅先からホテルに帰る前に、ここで冷えたロゼで一服するのもいいかもしれない。

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前菜は8ユーロから。イカのニンニク&エスプレット・ピーマンのソテー(写真)は15ユーロ、シャルキュトリーの盛り合わせ(写真右)は19ユーロ。
photos Yann Deret

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メインは19ユーロから。季節のグリーン・アスパラを添えた目玉焼きのモリーユ茸ソース(写真)は25ユーロ。月曜から金曜の日替わりのメインは19ユーロ。日曜のおばあちゃんのランチ(39ユーロ)というのも気になる。
デザートは4ユーロからで、ふわふわのイル・フロッタント(写真手前)は7ユーロ、イチゴのシャンティィ・クリームとアイスクリーム添え(写真後方)は15ユーロ。
photos:Mariko OMURA

Lazare
Parvis de la Gare Saint-Lazare
Rue Intérieure
75008 Paris
tel:01 44 90 80 80
営)7:30~24:00(ランチ12:00〜14:30、ディナー18:00〜22:30)
無休
http://lazare-paris.fr/

≫ シャンゼリゼ大通りの奥に、秘密のテラスがオープン!

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■シャンゼリゼ大通りの奥 、秘密のテラスは早くも人気に。

シャンゼリゼ大通りに面したパリのデンマーク・ハウス。その建物内に、2つのレストランがある。ひとつはサーモンのメニューが豊富なFlora Danica(フローラ・ダニカ)、もうひとつは以前にも一度紹介した北欧モダン・ガストロノミーのCopenhague(コペンハーグ)だ。それぞれのレストランのテラスが初夏にオープンした。

建物の2階にあるコペンハーグは、メイン・レストランは通りに面しているが、テラス席は建物の裏側。ブルーを基調にしたシックなオープンエアスペースは、とても洗練されている。晴れた日のランチも爽やかでいいけれど、初夏の暮れなずむ夜にここでディナーをとるのは素敵なパリの思い出になりそう。

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シャンゼリゼ大通りからは見ることのできない世界が広がるデンマーク・ハウスの中庭。フローラ・ダニカの木陰のテラス席の 向かいにコペンハーグのテラス席が眺められる。コペンハーグではシェフのアンドレア・モレールが、北欧モダン・ガストロノミーを提案。photo:Yann Deret

フローラ・ダニカは大通りに面して、ビストロ・チェアを並べたテラス席もあるけれど、ここはカフェ。食事時間に利用したいのは、建物の裏側、隠れた中庭の奥の高台を占める木陰のテラスだ。パリの中、しかもシャンゼリゼ大通りから少し入っただけの場所に、こんな素敵な秘密が隠されているとは!! 超人気なので、予約が必要。でもこの木陰のテラスのテーブルがとれなくても、レストラン内の中庭に面して開かれた風通しのよいパティオ席でも、気持ちよく食事ができるので、がっかりしないで。

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フローラ・ダニカのエレガントなテラス席。photo:Yann Deret

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デンマーク・ハウスの中庭の奥のテラス席には、階段を上がって料理がやってくる。フローラ・ダニカの1階席はドアを開け放ち、2階席はテントを外し、快適なオープンエアスペースとなる。

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アラカルトから、人気のサーモン・マリネ“ジルベール・ベコー”やタラマ、ニシンなどを盛り合わせたアシエット・フローラ・ダニカ(写真/36ユーロ)。メゾンオリジナルのサーモンのユニラテラル(片面焼き)は添え野菜つきで27.50ユーロ。セット・メニューも2種あり(29.50ユーロ、38ユーロ)。

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充実&満足の カフェ・グルマン(12ユーロ)。

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フローラ・ダニカのレストランでは、1階席も2階席も夏場は中庭に面した部分の屋根の覆いが外されてオープンエアーとなり、とても開放的だ。
photos:Mariko OMURA

Maison du Danemark
Flora Danica/ Copenhague
142, avenue des Champs Elysées
75008 Paris
tel:01 44 13 86 26
営)12:00~14:30、19:00~23:00
無休
www.maisondudanemark.dk
www.floradanica.fr/ja

réalisation:MARIKO OMURA

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