パリ特集2019連動企画 川村明子のおいしいパリ巡り。#03

【おいしいパリ巡り】日曜日のグルメ散策。

特集

「フィガロジャポン」5月号の特集は「おいしいパリ」。食の最旬トレンドから定番料理まで、いまのパリの“おいしい”がぎゅっと詰まった1冊。ブログ「パリ街歩き、おいしい寄り道」でもおなじみのパリのフードライター、川村明子さんが、この特集号を持ってひと足先にパリの街を巡りました。あえて旅人気分でパリの食と景色を存分に味わう、3つのコースを提案。第3回は、多くのレストランが定休日である日曜日にも、パリのおいしいものを満喫できる散歩コース。

Schedule

12:00 レ・ザンファン・デュ・マルシェ Les Enfants du Marché 
(レストラン/本誌82ページ)

14:00 オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー・マレ&グラン・カフェ・トルトーニ Officine Universelle Buly Marais & Grand Café Tortoni
(化粧品、カフェ)

14:35 ボンタン=ル・ジャルダン・スクレ Bontemps-le Jardin Secret
(パティスリー、サロン・ド・テ/本誌121ページ)

14:45 フォンダシオン・アンリ・カルティエ=ブレッソン Fondation Henri Cartier Bresson
(美術館/別冊17ページ)

16:00 ボー・エ・ミー Bo & Mie 
(パティスリー/本誌88ページ)

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12:00

レ・ザンファン・デュ・マルシェ Les Enfants du Marché (レストラン/本誌82ページ)

大半の店が閉まる日曜日にいつも賑わっているのは北マレのマルシェ・デザンファン・ルージュ。
いくつもの飲食店が常設市場内に軒を連ね、カウンター席で屋台気分を味わえる。
このマルシェのいちばん奥にレ・ザンファン・デュ・マルシェがある。
問題は、屋根はあるから雨はしのげるけれど、壁がないから風は避けられない。
そしてスツールが高い。だからその後に、きちんとした格好が好ましいアポイントがあるならほかのお店にしたほうが無難。
「でも、おいしい。いや、おいしいっていうんじゃないな。とってもおいしい」
その私の言葉に反応した友人と一緒に、うららかな日差しが心地よくなってきた春を感じる週末、ランチに出かけた。

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週末は、12時過ぎに着けばまだ席がある、とシェフの生田政英さんから聞いていた。
12時半になると見事に満席。
黒板のメニューには、おいしいそうな食材の名前が並んでいる。
天然アワビ&ブール・ノワゼット(焦がしバター)、黒豚のテリーヌ、ホワイトアスパラ…… 結局、シェフおすすめの数品を出してもらうことにした。
最初に出てきたのは、マグロ。
散らされたカラスミも上にのったアンチョビも、塩気がマイルドで、すこぶるおいしい一品だった。

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続いて出てきたエビは、頭を取るや、おわわわわと慌てて口で迎えに行ってしまうほどミソがとろ〜っと。

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そしてウニ。
風味がぎゅっと詰まったウニと、クリーミーなソースはあっという間に空になった。

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最後は、仔牛頭肉のラヴィゴット風。
ゼラチン質たっぷりの仔牛頭肉が好きで、これだけははじめから注文した一皿。

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デザートに洋ナシのクラフティーを頼んで、大満足のランチ。
これらの料理を室内で食べたら同じように感じるかなぁ?と、ここで食べるたびに思う。
このシチュエーションだからこそより感じるおいしさがあると思うのだ。楽しかったなぁ。
フルーティなのがいいとリクエストして出してもらった白ワインもおいしかったことで、すっかりご機嫌になり、カフェは場所を移そうか、とマルシェをあとにした。

Les Enfants du Marché
39, rue de Bretagne 75003
tel:01・40・24・01・43 
M)FILLES DU CALVAIRE
営)1月〜3月、11月、12月:12時~16時L .O. 4月〜10月:12時~23時L.O.
休)月
※祝日や天候により不定休あり 
カード:MASTER、VISA
予約不可
www.lesenfantsdumarche.fr

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14:00

オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー・マレ&グラン・カフェ・トルトーニ Officine Universelle Buly Marais & Grand Café Tortoni(化粧品、カフェ)

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マルシェから歩いて3分ほどのところに、この【おいしいパリ巡り】#01でご紹介したビュリーと、カフェが合体した店舗がある。

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店内左側がビュリーのコーナー、右側がグラン・カフェ・トルトーニ。

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ここは器がきれいで、それがうれしい。
スツールが少なく、立ち飲みになることも多いが、くいっと飲んで出ていく、その感じもまた好きだ。

Officine Universelle Buly Marais & Grand Café Tortoni
45, rue de Saintonge 75003
tel:01・42・72・28・92
M)FILLES DU CALVAIRE
営)カフェ:9時~19時(火〜土)11時~18時(日)
ショップ:10時30分〜19時(火〜土)11時〜18時(日)
休)月
www.buly1803.com

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14:35

ボンタン=ル・ジャルダン・スクレ Bontemps-le Jardin Secret(パティスリー、サロン・ド・テ/本誌121ページ)

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またマルシェの前を通り、サロン・ド・テが大人気のボンタン=ル・ジャルダン・スクレへ。
塩の利いた、口に含むとほろほろほろと儚く解けるサブレを何枚かだけ買おうと思い、この日は手前にあるパティスリーに。

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バラ売り分がなくて、箱入りならある、というので、箱入りで買うことにした。
うっかりほかのものも買いそうになってしまうから、早々に店を出る。

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1枚だけすぐに食べることにした。

Bontemps-le Jardin Secret
57, rue de Bretagne 75003
tel:01・42・74・10・68
M)FILLES DU CALVAIRE
営)12時〜19時30分L.O.(水〜金) 11時30分〜19時L.O.(土、日)
休)月、火
カード:MASTER、VISA
https://www.facebook.com/bontempspatisserie

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14:45

フォンダシオン・アンリ・カルティエ=ブレッソン Fondation Henri Cartier-Bresson(美術館/別冊17ページ)

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アンティーブ通りのフォンダシオン・アンリ・カルティエ=ブレッソンで、新たな企画展が始まっていたので、それを観に行きたかった。
こじんまりとした規模なので、日曜の午後の散歩で立ち寄るにはちょうどいい。

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アフリカ数カ国の街の様子を捉えた、楽しい色が踊る写真のあとに、

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カルティエ=ブレッソンの白黒の世界。

Fondation Henri Cartier-Bresson
79, rue des Archives 75003
tel:01・40・61・50・50
M) FILLES DU CALVAIRE、ARTS ET MÉTIERS
営)11時〜19時
休)月
10ユーロ 
カード:MASTER、VISA
www.henricartierbresson.org

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外に出ると正面に太陽が。
セーヌ川に対し縦の通りを歩いている時は日が差すのだが、平行に走る通りに入るととたんに日陰になる。

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次なる目的地へゆらりと歩いていたら、日曜は昼過ぎで閉まるフロマージュリー、セゾン(本誌107ページ)の前でコンサートが開かれるようだった。

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16:00

ボー・エ・ミー Bo & Mie (パティスリー/本誌88ページ)

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最後に寄り道したのはボー・エ・ミー

本誌に掲載されていたフランが食べてみたかったのだ。

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フランだけのつもりだったのに、
そして、ボンタンでは余計な買い物をしなかったのに、
クイニー・アマンとブリオッシュ・フイユテを見たら、
こっちも食べてみたい……とものすごく惹かれて、
結局、フランとブリオッシュ・フイユテとクロワッサンを買った。

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そして、ベンチを見つけ、フランをひと口だけ味見。
このフラン、ベタつきがない。甘さが強いと喉にひっかかるが、それもない。
フランなのに、口の中での印象がさらっとしていた。
ひと口食べたらきっと何か飲みたくなる、と思ったのに、ならなかった。
なんとも食べやすい。好みのタイプだ。これは家の近所になくてよかった。
自分が高校生で、学校の近くにこの店があったら、週に何回買っていただろうなぁ?と思った。

Bo & Mie
18, rue de Turbigo 75002
tel:09・80・53・79・53
M) ÉTIENNE MARCEL
営)7時30分~20時(火~土)8時~16時(日) 
休)月
カード:MASTER、VISA 
www.boetmie.com

#01【おいしいパリ巡り】ブイヤベースとセーヌ川散歩。
#02【おいしいパリ巡り】暮らしている気分で買い出しに。

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「フィガロジャポン」2019年5月号 / No.515  2019年3月20日発売
おいしいパリ。


モードにアートに手仕事やブロカント、いつだって自然体なパリジェンヌ。
パリの魅力は数えきれないほどあるけれど、いまも昔も私たちを惹きつけてやまないのが、この街のグルメ。
街のアイコンであるブラッスリーやビストロは伝統を生かしつつより進化し、
食卓を彩るスイーツやシャルキュトリーは、ますます美しく洗練の極みに。
パリを愛してやまないフィガロだからこそ、今号ではグルメを大特集!
おいしい発見を通して、あらためてパリという街に恋したい。
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紙版¥741(税別)
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素敵な彼女たちのライフスタイル。「パリジェンヌファイル」

photos et texte : AKIKO KAWAMURA

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