【パリの日本人シェフ三人三様 3】"新" ラ・ターブル・デュ 53。

特集

La Table du 53(ラ・ターブル・デュ・サンカント・トロワ)は価格が手頃でおいしいレストランだ、という評判を近頃耳にする。住所を見るとPassage 53の住所と同じ……というのも10年前に開店し、日本人シェフの佐藤伸一がミシュラン2ツ星をとったことで知られるPassage 53が、2019年という時代に合わせてアップデート版として登場したのがラ・ターブル・デュ 53なのだ。オーナーはミニマルな白い空間もピエテル・ストックマンズによる白く繊細なうつわもPassage 53時代のままをキープ。したがって、前をすっと通り過ぎるだけでは変化に気付きにくい。その変化とは?

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ラ・ターブル・デュ 53。ガストロノミーレストラン時代と変わらぬインテリアで。

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シェフのヒデキ・ナカムラ(左)とシェフ・パティシエのヒロシ・ミツタケ(右)。

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Passage 53は高級ガストロノミーレストランだったが、ラ・ターブル・デュ 53は手頃な価格のおいしい料理が魅力のレストランである。ランチタイムは前菜+メインで28ユーロ、ディナーは7皿構成のデギュスタシオンメニューが85ユーロ。シェフのヒデキ・ナカムラはセカンドとして6年、シェフ・パティシエのヒロシ・ミツタケは10年とPassage 53での経験があり、そのエスプリの継承者。使用する素材の生産者もクオリティもPassage 53時代と変えずに、新しいコンセプトによるメニューを提案する。そのコンセプトとは、フランスや世界の料理のクラシックをいまの時代に内容も価格も相応しく、というもの。価格は以前と比べるとぐんと身近になったが、テーブルに登場するのは、かける手間はあまり変わっていないように思える贅沢で軽快な料理だ。味わいは日本人の舌にうれしい優しさがある。

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夜のデギュスタシオンは7皿で85ユーロ。昼のデギュスタシオンは5皿で55ユーロ。

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メインから。チーズのモンドールのサバイヨン添えのチキンが冬らしい。ブッフ・ブルギニヨンも悪くないだろう。

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ランチの前菜から。忘れられた野菜の代表選手であるトピナンブールのヴルーテ。中央にウッフ・モレ、周囲にかりかりのトピナンブール・チップスを添えて。

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ランチのメインから。手前はケッパーと白ワインソースのタラのムニエル。奥は羊肩肉のクスクスで、スムールの代わりにキヌアが使われている。クスクスおなじみの香辛料のハリッサは泡でまろやかに。

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甘いもの好きにこたえられないのは、ランチタイムのメイン+デサート2種というメニューだろう。価格は前菜+メイン+デザートと同様、35ユーロ。夜のデギュスタシオンメニューもデザート2品が締めくくりである。パッサージュ・デ・パノラマというパリ最古のパッサージュの思い出は、ラ・ターブル・デュ 53の食事によりスイートな忘れがたいものとなるだろう。

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パヴロヴァのファンは食べ逃せない、栗と洋梨とバニラアイスクリームのパヴロヴァ。

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“リンゴ”デザート。

La Table du 53
53, passage des Panoramas 75002 Paris
tel:01 42 33 04 35
営)12時〜14時、19時30分〜21時
休)日、月
www.latabledu53.com

réalisation:MARIKO OMURA

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