【パリ、ショコラの新地図 3】ヴィーガンチョコのダミエル。

特集

パリ17区の高級住宅地にショコラティエDamyel(ダミエル)のフラッグショップがオープンした。広い通りに面した明るい店で、空間の余白を生かしたインテリアが魅力である。デザインしたのはジェシカ・バルーシュとフランチェスコ・バルザーノ。ダミエルの商品の特徴である職人仕事、そしてエレガンスとクオリティにふさわしい空間を求め、ふたりは上質な素材をフラッグショップに用いた。白でまとめられた店内の中央に置かれた、ストライプのように溝を彫った巨大なテーブルが印象的だ。

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ダミエル。最寄駅はTernesあるいはWagram。photo:Annick Vernimmen

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白でまとめられたミニマルなインテリア。photo:Annick Vernimmen

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中央のテーブル、壁にあけられたドームのアルコーブが美しい。photo:Annick Vernimmen

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ジェシカ・バルーシュ(左)とフランチェスコ・バルザーノ。ジェシカは建築デザイナーであり、またアートギャラリーJessica’Art Gallery(14, avenue de la Bourdonnais 75007 Paris)のオーナーでもある。photo:Annick Vernimmen

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この洗練されたコンテンポラリーなブティックに並ぶのは、ピュアなカカオを素材にラクトーズフリーで保存料も着色料も使っていないナチュラルなブラックチョコレート……といまの時代の要求にぴったり。と、いっても最近の流行とは一線を画す。ダミエルはユダヤ教徒にとって“清浄な食品”の基準を満たしたコーシャのチョコレートのメゾンなのだ。メゾンを創設したのはチュニジア人のリシャール・ユザンである。フランスの贅沢な美味の愛好者で、ユダヤ教徒のコミュニティにおいしいコーシャのチョコレートが存在しないことに注目した彼。ルノートルのアトリエでショコラティエ修業をした後、乳製品を一切用いないチョコレートの製造にとりかかり、1988年にパリ郊外に1軒目のブティックを開いたのだ。いまは息子ダヴィッドの代だが、パリはこのワグラム大通りの店が5軒目という好評ぶりである。当然ながらコーシャ・フードを求める人々がメインだが、健全なチョコレートとしてあえてダミエルを選ぶ人もやってくる。聞くところによると宗教的理由ではなく、より健全な食を求めヴィーガン、オーガニック、エシカルという点に敏感なパリジャンたちはコーシャ・フードに関心を寄せているという。

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パステルカラーのパッケージが愛らしい。ボンボンは100g 8.5ユーロ photo:Annick Vernimmen

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ブラックチョコのプラリネがメゾンのお得意商品。マンディアン、シトロネット、オランジェット、ヌガティーヌなどアラカルトでも販売している。photo:Annick Vernimmen

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チョコレートを詰めたチョコレートカップのセットに釣鐘状の透明なカバーをかぶせ、淡いブルーのリボンをかけて販売。ブルーの半円はレモン味のガナッシュで、パッションフルーツ味の白い半円もある。チョコレートカップももちろん食用だ。photo:Annick Vernimmen

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トラディショナル・チョコレートの箱詰めは、ダミエルのファンで知らぬ人がいないということから店頭にはあえて並べていない。

なおダミエルでは金曜の午後早々にブティックがクローズする。これは金曜の日没から始まるユダヤ人たちの安息日(シャバット)ゆえ。土曜は終日お休みで、その分日曜は通常営業である。

Damyel
87, avenue de Wagram 75017 Paris
営)10時〜19時30分(月~木) 9時~15時(金) 10時~18時(日)
休)土

réalisation:MARIKO OMURA

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