小さなご近所を愛する、パリ流の暮らし方

上品なパリジャンが暮らす18区は、ノスタルジックな丘の街。

特集

遠出が難しいいま、パリジェンヌにとって身近なコミュニティは大切。映画『アメリ』の舞台となったモンマルトルに住むエリザが、ご近所の魅力的なショップを案内します。

案内人
Elisa Gallet  エリザ・ギャレ(観光業)
@signe.elisa

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石畳の坂や階段、細い小道に、老舗のショップやフォトスタンドなど、クラシックな店が立ち並ぶ。「モンマルトルって響きだけで、誰もがノスタルジックなパリを思い描くはず。私もそうだった(笑)。『アメリ』が好きで繰り返し観ていて、いつか住みたいと思っていたの」。フランス中部出身のエリザは、大学を卒業した昨年から憧れのモンマルトル暮らしをスタート。住んでみると「想像以上に魅力的だった」と言う。「パリジャンは冷たいと聞いてたけど、モンマルトルは別ね。何かあればさっと手を差し伸べてくれるけど、普段は干渉したりしない。人との距離感がちょうどいいから住み心地がいい。これからもモンマルトロワーズ(モンマルトルの住人)であり続けたいわ」

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坂の途中で立ち寄りたいブロカント。

エミリー・ブロカント

1977年に母が開店した店を、10年前から現オーナーが引き継ぎ切り盛りしている。フランスを中心に個人宅から直接買い付けるので、手頃な価格帯が魅力。地元のアンティーク好きから映画関係者やデザイナーなどのプロフェッショナルまで、多くのファンを持つ。

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20世紀初頭のバカラやサンルイのクリスタルグラス、繊細なリモージュ焼コレクションなどが充実。

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オーナーはパリの百貨店やグランドメゾンのディスプレイを担当していた雑貨のプロ。物があふれる小さな店内で宝探し気分でお気に入りを見つけたい。

Emilie Brocante
22, rue Hermel 75018
tel : 06・20・04・71・62
M)JULES JOFFRIN
営)15時~19時30分
休)月、日

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日本人店主のブーランジュリーが大人気。

シンヤパン・モンマルトル

小麦作りから行うペイザン・ブーランジェ(農家パン)での修業を経た稲垣信也のブーランジュリー。古代麦のトゥーゼルやスペルトなど一種類の粉で焼くパンに、クッキーやタルトなど10種類以上が並ぶ。開店前から連日長蛇の行列ができる、この界隈いち評判の店だ。

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「Grand Épeautre」 1kg 10ユーロ、そば粉の「PainSarra sin」1kg 12ユーロなどが人気。

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パン作りから販売までひとりでこなし、客の声を直接聞くことがこだわり。

ShinyapainMontmartre
41, rue des Trois Frères 75018
tel:非公開
M)ABBESSES
営)16時30分~20時
休)月~水
Instagram:@shinyapain_montmartre

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エスニックな植物を部屋の窓辺に。

メメ・ダン・レ・ゾルティ

モンマルトルの人たちに愛されてきたフローリストが昨年2号店をオープン。季節の切り花がメインの本店に対し、この店では多肉植物やドライフラワーをラインナップ。メキシコやモロッコから仕入れたエスニックな花器やオブジェなど、雑貨もセンスがよい品揃え。

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サボテンや多肉植物など部屋に個性的な趣をもたらす植物が人気。

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メキシコやマダガスカルのラフィア花器、モロッコの敷物なども見どころ。

Mémé Dans les Orties
12, rue Ramey 75018
tel:09・72・43・14・37
M)CHÂTEAU ROUGE
営)10時30~20時(火~土) 11時~19時(日) 
休)月
Instagram:@les_orties

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ランドマーク的な老舗セレクトショップ。

スプリー

オープン20周年を迎えるセレクトショップは、街のランドマーク。流行ではなくオーナーが心動かされたものだけを扱う独自のセレクトで、開店当初から、おしゃれな映画関係者や音楽家などクリエイティブな職業の客を魅了し続けてきた。エリザも足繁く通っているとか。

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服や小物のほか、デザイン家具やオブジェも扱う。

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センス抜群のオーナーに、コーディネートの相談もしているというエリザ。

Spree
16, rue Lavieuville 75018 
tel:01・42・23・41・40
M)ABBESSES
営)11時~19時30分(火~土) 15時~19時(日) 
休)月
Instagram:@spreefashionart

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サステナビリティ発想の日用品をじっくり吟味。

ラ・ドログリー・デ・ザンヴィロン

リサイクルコットンや長く使えるキッチン用品が並ぶ昔ながらの生活用品店ドログリー。1980年代までパリに多数あったが、スーパーの進出によって減少。ここモンマルトルには古き良き趣で残っている。近年パリジャンの間でエコ意識が高まり、再注目されているとか。

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ヘラやまな板などのキッチンツールも豊富に扱う。

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95%フランス産の30~40ブランドを取り扱う。雑貨の使い方についてはスタッフが親切に説明してくれる。

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花柄のリサイクルコットンやコーヒー豆の袋を再利用した食器用スポンジ各6ユーロ

La Dorogurie des Environs
18, rue Ramey 75018
tel:09・50・67・35・73
M)CHÂTEAU ROUGE
営)14時~19時30(火~金) 10時~19時30分(土) 10時~13時(日) 
休)月

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映画『アメリ』にも登場、古き良きエピスリー。

オ・マルシェ・ドゥ・ラ・ビュット

映画『アメリ』に登場し、世界的に有名になったエピスリー。1956年から続く老舗で、公開から20年近く経ったいまでもアメリファンが後を絶たない。子どもの駄菓子から野菜など食材がなんでも揃う店には古き良きパリの面影が残り、地元の人たちもよく訪れる。

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使い込まれたパニエに野菜や果物が並ぶノスタルジックな軒先。

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左:使い切りサイズのボンママンのオレンジ&柑橘系フルーツジャム 1ユーロ 右:フランス人が小さい頃から大好きなマロンペースト。焼きたてバゲットに塗って、カフェオレに浸して食べるのが一般的。1.90ユーロ

Au March´e de la Butte
56, rue des Toris Frères 75018
tel:01・42・64・86・30
M)ABBESSES
営)9時30分~翌2時 
休)無休

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地元の女性たちに支持される癒やしの場。

ムン

2019年にオープンしたサロン。100%オーガニックの美容アイテムやインテリアグッズを揃え、地元の女性たちの質の高いライフスタイルをサポートする。エネルギー学を学んだオーナーによる、リラクゼーションのワークショップも定期的に開催。

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木製の什器に植物を飾った、落ち着いた印象。

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左:フランス南西部ラ・ロシェルの小さな工房で作られる100%ビオのハンドクリーム。32ユーロ 右:南仏で手摘みされたスマッジングスティック。燃やすと、タイムやセージの香りが空間に広がる。各1.90ユーロ

Mun
10, rue Ramey 75018 
tel:06・15・04・72・03
M)CHÂTEAU ROUGE 
営)11時~19時 
休)月、日 
www.mum-paris.com

 

※『フィガロジャポン』2021年5月号より抜粋

photos : AYUMI SHINO, réalisation : HIROKO SUZUKI

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