レアンドロ・エルリッヒを見に、ボン・マルシェへ行こう。

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いま東京で、これまでで最大級の個展を開催中というアルゼンチンのアーティスト、レアンドロ・エルリッヒ。パリでは2月18日までボン・マルシェで彼の『空の下』展を開催中だ。アイ・ウェイウェイ、塩田千春に次ぐゲスト・アーティストのレアンドロはパリに4年間暮らしたこともあり、今回、エディット・ピアフのシャンソン「パリの空の下」で明るく歌われるリフレインをエキジビションのタイトルに選んだ。

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地下鉄駅など市内で見かけられるエキジビションのポスターには、パリの空の下に立つレアンドロ。

レアンドロは、デパートは商業の場という以上に、文化的、社会的なスペースと考えている。イマジネーションをかきたてられ、買い物をしなくてもぶらついて夢を見られる場所だという。建築、歴史、空間と遊ぶという芸術的提案をする彼をボン・マルシェ内でとらえたのが、デパートのアイコン的存在のエスカレーターだった。中央の吹き抜けに大きなXを描くエスカレーターだ。彼のインスタレーションによって、いま、それがなんだか捻れて、結び目のよう。白いタイル貼りのように見えるエスカレーターに乗ったら、ジェットコースターみたいにぐるぐる回って天井の空まで到達できそう、といった幻影を与える。天井の2カ所のガラス屋根に映写されるのは、雲が流れる空。1階の売り場に設置されたプロジェクターを囲む壁はソフトな素材で覆われていて、そこに背をあずけて空を眺める雲をのんびりと眺めることを彼は提案する。

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メカニカル・ノットと呼ばれるエスカレーターのインスタレーション。

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下から眺めていると、雲が空を流れてゆく。

通りに面したウィンドウを飾るのは、雲のシリーズだ。くつ、ねずみ、ティーポットなど雲のフォルムはファンタジーいっぱい。裏手のバック通りの出入り口の近くには、レアンドロが昨年撮影した12点のパリの空にぽっかり浮かぶ雲の写真を展示。

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ガラスの1枚ずつにセラミックインクで描いた雲が10枚近く重ねられている。ふわふわ浮かぶ雲が何に見えるか……。

なお、地上階には森美術館で展示されている「試着室」のエレベーター版といえばいいだろうか。エレベーターの中に入ると、あるはずの鏡がなく反対側の売り場がみえたり、自分が遠くに映っていたりと、居場所がわからなくなってしまう。こっそりと腕をのばして、壁があるのかさぐってみたり……。なんだか煙にまかれる感じ。レアンドロをボン・マルシェは手品師と呼んでいるのも、うなずける。開催は2月18日まで。もちろん無料!

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エレベーターのインスタレーション。臆せず中へ! 体験することが大切。

Leandro Erlich『sous le ciel』展
会期:開催中〜2018年2月18日
会場:Bon Marché Rive Gauche
Rue de Sèvres
75007 Paris
営)10:00(日 11:00)〜20:00(木 20:45)
無休

réalisation:MARIKO OMURA

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